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【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.4「おかたづけできない」について

前回は「野菜ぎらい」について書いていきましたが
今回は「おかたづけできない」について書いていこうと思います。
前回と同じように、心理カウンセラー内田良子先生著
「幼い子のくらしとこころQ&A」について
書かれている子育て相談と内田先生の解答について、私の感想と考察を
交えて書いていきます。
参考にする内田先生の本に関する詳細はこちら↓

Q→著者内田先生に対する質問
A →内田先生の解答

という形式をとり、重要なポイントを押さえて、内容を抜粋して書いていこうと思います。
前回の記事はこちら↓


「おかたづけできない」相談について


Qーおもちゃなど物を大切にしない、3歳と1歳のお子さんをお持ちのⅠさんの質問

おもちゃや本をかたづけるように言うと
「もういらないから捨てていいよ!」
などといい、物を大切にせず
教材の付録などは2~3回遊ぶと
「捨てていいよ」
と言ったり、おもちゃが壊れると
「新しいの買うからいいよ」
などなんでも使い捨て💦

物が手に入るまでのいろんな労力が使われること
ゴミになってからの地球への影響のことも
少しずつわかってほしい!とのこと💦

どうしたら物を大切に扱う必要性を感じてもらえるのか?
「かたづけないと、捨てるよ!」
としかってしまうので

かたづけたくない→捨てていいよ
という発言になっているのか?

今のところ
「お父さんが頑張って働いて買ってくれたんだから、大事にしようね」
という声掛けにとどまっている、とのこと・・・

Aー遊びは急に止まれないので予告し、親が手ほどきを

物の価値をおさないこどもにどう伝えるか?
なかなか難しい問いですね。

家の中も外も品物があふれるばかりにあり
こどもたちは物心ついた時から「捨てる文化」の中で育っています。
じつは大人だって、おかたづけは好きでないし
上手にでない人はたくさんいます。

「捨てます」のおどしはすぐ賞味期限ぎれ

こどもはきょうだいが生まれると、
ケンカしながらも仲良くあそぶようになり、家の中はきょうだいの年齢に
応じたおもちゃが2人分、散乱するので、足の踏み場もないほど
散らかることがよくあります。

食事の前やお出かけのとき、夜寝る前など
「おかたづけしなさい!」
と号令がかかりますが、多くの子どもたちは遊びの真っ最中で
すぐに切り替えはできません。

堪忍袋の緒が切れたお母さんは
「お片付けできないのなら、ゴミ箱に捨ててしまいますよ!」
とおどかします。
こどもの目の前で、本気でゴミ箱に次々とおもちゃを捨てて見せる
お母さんもいます。

子どもは縮み上がってお母さんの怒りが収まるのを待ちますが
少し勇気ある子はゴミ箱から大切なおもちゃをだしてきたりしますが
おおくのこどもはこわくて身動きが取れません。

ですが、多くのお母さんたちはゴミ箱に捨てたおもちゃは何日もしないうちに、おもちゃ箱にもどしているようです。

子どもたちはやがて、親が本気でおもちゃを捨てはしないことを学習
します。
さらにかしこい、こどもは、この質問のお子さんのように
「捨ててしまいますよ」
を逆手にとって
「捨ててもいいよ」
と逆襲して、親のおどし文句を無力化します。

ここではおかたづけの習慣と、ものを大切にする価値観とはわけて考えたほうがよさそうです。

ユーモアや知恵を使って一枚上手をいく

あるお母さんは
「捨ててしまいますよ」
では効果がないので
「サンタクロースのおじさんが大きな袋を持ってきて
おかたづけのできてないおもちゃを集めにまわるのよ。
クリスマスに世界中のこどもに配るおもちゃがたくさんいるから
夜中に子どもたちがねむっているあいだに
持っていってしまうんですって!」

とこどもに伝えたら、こどもは顔色を変えて、大急ぎでおもちゃをかたづけはじめたそうー

それから毎晩、夜寝る前には心配そうにおもちゃをかたづけ
「今夜はサンタのおじさん来ないよね?」
と聞き
「だいじょうぶよ」
というお母さんの言葉を聞いて眠りにつくようになったということ。
ユーモアや知恵をつかって1枚上手をいくのも楽しいでしょう。

おかたづけをする必要は、部屋を多目的にしようする、大人のがわにあり
遊びの途中でおもちゃをかたづけたり、遊びを中断させられる必要性を
幼いこどもはすぐに理解できません。

こどもにとって必要なのは、予告と一緒にかたづけてくれる手本です。
どんなに幼くても、自我を持って生活している子どもにいきなりブレーキをかけるのは無理!
お手本と手順を見せてやることです!

こどもは一緒に楽しくかたづけてくれるひとがいれば
遊び感覚でおかたづけを手伝うようになります。

習慣が身につくまで、かたづけのてほどきを一緒にすることが大切ですね。

私の考察

我が子の場合

私は保育士をしていたので、家でも仕事と同じ感覚になってしまい
保育園ではおかたづけになると、
「おかたづけ おかたづけ さあさみんなでおかたづけ🎶」
と保育士が歌いだしたり、楽しい音楽をかけて
一緒にかたづけたりしていたので
家でも同じようにしていました。

歌いながらかたづけるのは楽しいようで
「かたづけができない!」
で悩んだことはありませんでした。

私の経験にのっとった考察

子育てをしていたころ働いていた保育園を辞めてから
数年たち、ほかの保育園で働き始めたら
その保育園では時計の数字の横にくだものの絵がはられていて

かたづけの時間になる、5分前に
「時計の針が○○(くだものの名前)になったら
おもちゃをかたづけます!」
と時計をゆびさして、知らせていました。

やはり、こどもにとって、前もって知らせることは大切なようです。

また、私が思うところにはおかたづけする時に
子どもの気持ちに寄り添うことが、とても大切だと思いました!

例えば
「おなかすいたでしょう?これから夕食になるから、おもちゃはかたづけようね!」
とか

「楽しかったの?また明日遊ぼうね!」
と、子どもの気持ちを考えた声掛けも大切だと思います。

そして
「散らかったお部屋はあなたの心や頭の中を象徴します!」
と言われるように
かたづけることに気持ちが整理され、頭の中がスッキリしていく心地よさも
幼いうちから、伝えていくことも大切だと思います!

例えば
「かたづけをしたお部屋はすっきりして、きもちいいね!」
と子どもこどもに伝えていくことで
かたづけをする必要性を見出してくる感じがしています・・

大人になってもかたづけや整理は仕事をするうえで大切で
子どものうちから、かたづけの習慣は身に着けたいものですよね!

(【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.5に続く)
※参考文献「幼い子のくらしとこころQ&A」内田良子著(ジャパンマシニスト)

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