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誕生日に向けて、お母さんは憂鬱だよ。(in ドイツ)

今年もやってきてしまった。
いや、まだやってきてはいないけれど、息子の誕生日。
これから準備だよー。

まず周りを見てみよう。
お友達がいることはありがたいことで、息子は何人かのお友達にお誕生日に呼ばれた。
集合はお家なのだが、だいたいそこから車で移動。

ボーリング場
映画館
おじいちゃんおばあちゃん家の庭のプール
ミニゴルフ場
トランポリン場
など

「ウチだけじゃ全員乗せれない。誰か車出せる??」などの呼びかけなどあると、だいたい誰かの保護者が手を挙げる。

しかしウチには車がない。
電車で移動でもいいんだけど、息子は9人呼ぶという。
多すぎない?どこかに連れて行くにもお財布が不安だ。
誕生日に呼んでくれた友達7人プラス2人。

ちなみに息子(小学3年生)は彼女(もとい、自分たちとしては結婚しているらしいので奥さんらしいのだが)その女の子は今年呼ばないことにした。
「2回も誕生日会に呼んでくれなかったから、僕はもう呼ばないよ。」
だからって仲が悪くなったわけではない様子。
子供ってさっぱりしてていいよなあ。

誕生日は一大イベントだ。
息子は今年も宝探しをすることにした。
お母さんの財布具合を考慮してくれたのだろうか。準備は大変だけどな。

ドイツ語ではSchnitzeljagdという
「Schnitzel」(木彫り/削片)と「Jagd」(狩り)からできた言葉なんだそうですが、私はSchnitzelの別の意味、ドイツ料理のカツレツだと思っていたので

「豚肉のカツレツを追いかける」

というイメージと「謎解きしながら宝を探す」をかけているんだと、ずっと思っていた。

違ってた。

その謎解きを何にするかは、これから考えるとして、まずはプレゼントだ。
日本ではラインが主流だけど、ドイツではWhatsAppが主流。
まずは個々にお伺いを立てる。お返事をいただいて、休暇のため2名のキャンセルを確認。

それから誕生日カードを配る。
普通、誕生日用のカードがちゃんと封筒に入っているものだが、息子はウチにあるディズニーの封筒が嫌だと言って、A4に自分で手紙を書き、それをコピーし、二つ折りにして配っていた。ドイツ人のお母さんはどう思っただろうか。
まあまあ貧しい家庭かとおもわれてそう、まあそんなに間違いではないが。

これからWhatsAppのグループを作って、みんなを招待。
そしてAmazonのプレゼント候補リストを送る。
息子くんは欲しいものをAmazonで選ぶことが楽しくて仕方ない様子だ。
しかし高いものはアウトなので、悩ましいところ。
だいたい10ユーロちょい出るぐらいで設定してもらっている。

今年はピニャータを用意しようと思う。
中にお菓子やおもちゃなどを詰めた紙製のくす玉で、馬や恐竜の形をしていたり、色々ある。それを子供達がバシバシ叩いて破れると、中のお菓子がドバーッと出てくるというわけだ。

日本のお母さんで、自分でピニャータを手作りされていた方がいたなあ。
新聞紙を貼り貼り。夜鍋だよー。
買おうか悩む。

結局どこかに皆を連れて行って現地のポテトフライとか食べさせておけば、楽でいいのだよな、みんながやってるみたいに。

私は日本でケーキを焼いたことがなかったので、とても難しいんだと思っていたのだが、こちらでは子供の誕生日に親がケーキを焼いて保育園に持って行くので、焼くようになった。今ではもう抵抗がない。混ぜて焼くだけだった。

寿司だって日本で作ったことがなかった。でも日本人だから作ってと言われて、適当だが作れるようになった。混ぜて冷ますだけだった。

ピニャータだって切って貼るだけだ。

宝探しだって、豚を追いかけるぐらい簡単なはずだ。

お母さんはブイブイ言わせるぜ!



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