ギャロップの漫才『カラオケ』に触発されて

 今年のザ・セカンドの優勝者ギャロップの『カラオケ』という漫才を見て、強く共感しました。
 『カラオケ』は、飲み会でリーダー格の人に明け方まで引っ張り回されるという内容で、そのエピソードに一々共感します。まさに、「そのとおり。」

 私もかつては先輩上司に誘われると、「自分に何か至らぬことがあったで注意されるのかな。」とか「仕事のコツを教えてもらえるのかな。」とか考えて付いて行きましたが、結局はその先輩上司が飲み仲間が欲しかっただけで、飲んでいる時間はまったく無駄な時間でした。
 でも、「人付き合いは仕事の一部だ。」と思いましたし、飲み代はその先輩上司が払ってくれたので「食事代が浮いた。」と少しうれしくもありました。
 しかし、事務の機械化、ITの発達、合理化のための業務全般の見直しなどがあり、ベテランの経験や技能がだんだん要らなくなってきました。そんなことより、新しい業務環境に適応するために自宅で勉強することが重要になって来ました。人辞評価も業績主義となり、今までのように上司の好き嫌いで評価される余地がなくなったので、休みの前日は徹夜麻雀に付き合ったり、休日に上司のお供でゴルフをしたり、などと自分の時間を犠牲にする必要もなくなりました。
 さらには、セクハラやパワハラは(倫理的にダメな行為ですが)労働生産性の向上を妨げるとして告発しやすい制度が作れれているので、かつてのように「頭脳は平凡以下だが勢いは人一倍」というタイプ(こういうのを体育系というのでしょうか)の先輩の存在意義が大きく減少しました。

 私は、「酒は嗜好品だから個人の楽しみとして飲めばいいのであって、仕事の延長みたいな半強制的な会合にするべきではない。」と思うので、公的な酒席には一切出なくなりましたが、それが他の職員にも広がって来ているようです。

 私は断酒したので酒は飲みませんが、同僚や後輩と二〜三人で飲む屋に行くことはあります。その時も、2時間の飲み放題コースで、2時間が終わったら解散というのを絶対ルールとしています。なんだかんだといって、自由な環境で話したいことがあるでしょうし、単純に酒を飲みたいってこともあるでしょう。

 後輩に、独学で行政書士試験に合格した者がいますが、自由時間が増えた成果だと思います。

以上

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