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読書と映画が好きですが、いつもブームに乗り遅れてしまいます。音楽も「この曲いいね。」と…

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読書と映画が好きですが、いつもブームに乗り遅れてしまいます。音楽も「この曲いいね。」と言ったら、「かなり前にヒットしたよ。」とたしなめられることが多いです。

最近の記事

自家用車の将来 (824文字)

 かつては「3C」と言われた、カー、クーラー、カラーテレビですが、現在は多くの世帯がこの三つすべてをお持ちでしょう。  この中でカー(自家用車)は、最も高価でしたが、同時に最も人気があったと思います。  私のおぼろげな記憶では、初期の自家用車はスバル360のような軽自動車で、しばらくしてパブリカとかサニーのようなファミリーカーが登場したように思います。  その後もチェリーとかカローラとかが登場し、また1クラス上の自動車としてスカイラインとかセリカなどもありました。排気ガス規制

    • 幸福を感じる瞬間 (759文字)

       幸福って人それぞれだと思いますが、だいたい、①人間関係、②物資面の二面について感じることが多いのではないかと思います。  仕事や人生で窮地に陥ったとき、予想もしなかった支援を受けたとき。これって①の幸福感を得るのではないかと思います。  今まで食べたことがない美味しい料理を食べたとき。これって②の幸福感を得るのではないかと思います。  私は、想像の中で「季節は秋。天候は晴れ。気温は低め。湖を見渡せる小高い丘の上に立つコテージのベランダで、木製の椅子に座りながら熱いコーヒー

      • 競馬ミステリ (455文字)

         競馬ミステリといえばディック・フランシスが浮かびます。ミステリ本は大人気ですし、以前NHKでドラマが放送されていました。  私も今まで10冊くらい読んでいます。ただ、私は競馬について知識がないので、フランシスが描く競馬界の仕組みに馴染むまで時間がかかりました。  そもそも私はギャンブルをしないので、競馬そのものにも違和感があります。正直、品種改良により走力強化された馬同士が競争することを、面白いとか興奮するといった感覚が分かりません。  これは、趣味の問題だと思うので、競馬

        • 「遼(りょう)」と「契丹(きったん)(女親族(じょしんぞく))」 (777文字)

           世界史の東アジア史の部分で、唐から元に至るところには苦手意識があります。いろんな国がでてきて相互関係が簡単に整理できないのと、漢字が難しくて難儀します。中世ヨーロッパ史では、似たような人名に苦労しますが、それらは少なくてもカタカナなのでまだ読むことや書くことに苦労はありません。  ところで、東アジア史ですが、同じ国を「遼(りょう)」と表記したり「契丹(きったん)」と表記したりしますが、これは国号の揺れで、自らを中華王朝とみなすとしたときは「遼」とし、別の支配者が自らを北方

        自家用車の将来 (824文字)

          コント「喫煙者」 (2078文字)

           私はタバコを吸いませんが、世間は喫煙者に厳しすぎると感じているので、こんなコントを書いてみました。 (ある会社の禁煙会議で) 進行係:これから「喫煙制限にかかる社内取り組み会議」を開催します。  ここ数年、非喫煙者から喫煙者への苦情が多くなっており、もはや看過できなくなっていますので、社内での原則禁煙実施について議論をお願いします。 社員1(喫煙者):社内での原則禁煙には反対です。喫煙には火を使うので火災の可能性を否定することはできませんが、それならヤカンで湯を沸かすこ

          コント「喫煙者」 (2078文字)

          プラモデルを作る際の経済性 (833文字)

           模型雑誌を立ち読みすると、プラモデル製作用の道具類が高価になっていて驚くことがあります。  モデラーのイメージを実体化するのにいろいろな道具類が必要だということは分かります。これは塗装道具についても同様でしょう。  しかし、子供にはそれを買う経済的余裕がありません。  そうでなくても、家族から「(接着剤や塗料が)臭い」とか「(石油製品が気化して体内に入ると)健康に悪い」などと言われ、批判的に扱われているプラモデルですから、なかなか「エッチングパーツを買うからお金頂戴。」と

          プラモデルを作る際の経済性 (833文字)

          ロンバルディアとアンダルシア (453文字)

           私は、よくロンバルディアとアンダルシアを混同します。  世界史でロンバルディア同盟が出てくることがありますが、うっかり「アンダルシア同盟」と答えてしまう、そういう間違いが少なくありません。  ロンバルディアは、イタリア共和国北西部にあります。  北にアルプス山脈があり、スイス国境に接しています。  一方アンダルシアは、スペインにあります。  こちらの方は、山に近いロンバルディアとは反対に南の海岸部に面しています。  スペインの南といえば、イベリア半島の南ですからその面し

          ロンバルディアとアンダルシア (453文字)

          アラル海 (886文字)

           ある歴史の資料に「8世紀にトルコ人がアラル海周辺まで進出」と書かれていたのでその資料にあった10世紀後半の中央アジアの地図を見てみました。すると、カスピ海の東約400キロメートルくらい、アラビア海の北1800キロメートルくらいのところに「アラム海」と表記がありました。  次に、ついでにパミール高原の場所と調べようとしたところ、上記の10世紀後半の地図には表記されていなかったので(その地図には東トリキスタンも西トリキスタンも表記されています。)東西トリキスタンはパミール高原

          アラル海 (886文字)

          『0戦はやと』(ぜろせんはやと)と『紫電改のタカ』(しでんかいのたか)  (834文字)

           以前、赴任した土地には自衛隊の駐屯地があり、町の喫茶店には軍事関係の本がたくさん置いてありました。  私は兵器マニアというわけではないので、漫画『MASTERキートン』(主人公はイギリスSAS(特殊空挺部隊)の下士官でした。)を読みながら昼食を食べていたました。この漫画を何度も読んだので、そろそろ次の漫画と思い『0戦はやと』や『紫電改のタカ』を手に取りました。この二作品は太平洋戦争の戦闘機パイロットが主人公で、『0戦はやと』が1963年から1964年の連載、『紫電改のタカ』

          『0戦はやと』(ぜろせんはやと)と『紫電改のタカ』(しでんかいのたか)  (834文字)

          noteの投稿原稿を書くとき (954文字)

           noteへの私の投稿原稿は400件を超えています。2023年9月中旬が初投稿でそれから毎日投稿しています。  投稿の品質はともかくとして、量はそこそこいっているのではないかと思います。  そこで、今回は私がどうやって投稿原稿を書いているのかを記してみます。  私の執筆姿勢は、ピン芸人のバカリズムさんと似ています。つまり、「案」が降りて来るまで机のタブレットに向かいつづけます(私はタブレットにブルーツースでキーボードを繋げて原稿を打っています。)。  コントトリオ「東京

          noteの投稿原稿を書くとき (954文字)

          やる気を出したいときに観る映画 (741文字)

           「体調はなんともないのに、やる気がでない。」そんなとき、『レッドオクトーバーを追え!』をよく観ます。  この映画はレッドオクトーバーというソ連の大型潜水艦を巡る映画です。ですから潜水艦同士の魚雷戦や操艦の醍醐味を味わえます。  さらに、レッドオクトーバーは原子力潜水艦ですので、放射線の恐怖も描かれています。  しかし、私が注目しているのは、主人公のジャック・ライアンの仕事への執着です。  彼には、妻と女児がいます。  任務のためとは言え、今死ぬわけにはいかないはずです。

          やる気を出したいときに観る映画 (741文字)

          『上杉鷹山の経営学』 (485文字)

           『上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件』(童門冬ニ趙 PHP文庫)は、上杉鷹山(うえすぎようざん)が財政危機に瀕していた米沢藩を甦らせた物語です。  上杉鷹山は経営者やサラリーマンに人気なのは、彼のやり方に企業改革へのヒントがあると考えられているからでしょう。  鷹山の業績はこの本を読んでもらうとして、私はこの本の解説に衝撃を受けました。解説者は渡邉謙輔氏で、解説には氏が東亞ペイントの社長になったときのことが書かれていました。  (東亞ペイントは)「一部上場会社

          『上杉鷹山の経営学』 (485文字)

          『孤独のグルメ』 (461文字)

           『孤独のグルメ』といえば、テレビ東京の大人気ドラマがまず思い浮かびますが、私は漫画の『孤独のグルメ』(原作久住昌之 作画谷口ジロー 扶桑社文庫)も楽しく読みました。  主人公井之頭五郎の昼食をメインにした物語というのは斬新でした。  そういえば、『赤毛のレドメイン家』というミステリに、昼食が正餐(せいさん)だというくだりがありましたっけ。  この主人公は、テレビドラマでは空腹を恐れすぐ食事をしなければならないようですが、漫画ではそういうことはなく「くしいんぼう」といった

          『孤独のグルメ』 (461文字)

          決闘裁判 (936文字)

           映画『最後の決闘裁判』にちなんだお話です。  私はこの映画を観に行けそうもありませんが、裁判と決闘との関係が示されているようで興味深い内容だと思います。(その裁判は刑事事件を扱っているのでその意味では興味深いとは言えませんが。)  中世ヨーロッパでは、現在の裁判を「神判」(神による審判)といい正しいこを言う者は神の加護で守られているはずだとして、熱湯の中に手を入れて火傷したら有罪とか水の中に投げ入れ浮かんで来たら水に嫌われた(水は虚偽を嫌うという考えのようです。)として

          決闘裁判 (936文字)

          テレビ番組『スパイ大作戦』と映画『ミッション・インポッシブル』 (1556文字)

           現在、映画『ミッション・インポッシブル』から得れ日ドラマ『スパイ大作戦』を連想する人は少ないのでしょうが、かつては「impossible」といえば『スパイ大作戦』でした。  『スパイ大作戦』は、ドラマのフォーマットがほぼ固定されていました。  まず、アメリカの大型コンバーチブル車に乗った銀髪のフェルプス君が人気のない倉庫や電話ボックスなどで(おそらく上部の組織から)指令を受けます。  その指令は、オープンリール小型のテープレコーダーと大判の写真で示されます。(これらは多分

          テレビ番組『スパイ大作戦』と映画『ミッション・インポッシブル』 (1556文字)

          カプローニの三発重爆撃機 (579文字)

           カプローニと書きましたが、ここでは映画「風立ちぬ」のことは出てきません。  かなり以前、航空機の本(残念ながら書名は覚えていません。)を読んでいたらカプローニ社の三発爆撃機の話が書かれていました。  私は、飛行機は単発(エンジン1基)からはじまり、機体を巨大化していく過程でエンジン数が増えて行くもんだと漠然と考えていました。機体の巨大化は、「時代の趨勢」であって自然にそうなっていくのだと思っていました。そして、飛行機の巨大化は「製造費用や維持費」に対する「収益」とのバラン

          カプローニの三発重爆撃機 (579文字)