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『光速エスパー』

 『光速エスパー』はかなり古い日本のテレビドラマです。
 エスパーは東芝のマスコットキャラクターで、そういえば、電気店の入口横にキャラクター人形がいましたっけ。

 私もさすがにおぼろげな記憶しかありませんが、当時は大ヒットした番組だそうです。
 エスパーは、強化服を着用して超人的な能力を発揮し、怪事件・難事件に挑みます。
 私が何となく覚えているのは、空中から巨大なグローブのようなものが出現し、世界各地のビルや建造物を打撃して破壊する回です。ドラマ内では「異次元グローブ」と呼ばれていました。
 この事件を受けて、エスパーを生み出した研究所の所長(高齢の博士)は、グローブに破壊された都市がすべて同じ緯度にあることに気づきます。そこで、所長はどこか特定の定点にある異次元の出入口からグローブが出てきて地球上の都市を攻撃しているのではないかと推測します。異次元の入口は動きませんが、地球は自転しているので攻撃される都市には「同じ緯度上に存在する」という共通点が現れるというのです。
 地球は自転していますが同時に公転もしているので、異次元の入口は地球と共に太陽を周回しているということになります。
 とにかく、エスパーは強化服を着て、次の事件現場になると予想されるニューヨークに出発します。背中のロケットモーターで空を飛ぶエスパー。エスパーは「光より速い」とテーマソングに歌われていますが、地球上で光速を突破すると深刻な問題を引き起こすのかかなり速度を抑えてニューヨークに向かいます。ドラマ内の体感時間では20秒くらいでニューヨークに着きました。
 東京からニューヨーク10840キロメートルくらいだとして、10840(Km)×1000=10840000(m) 10840000÷20(秒)=秒速542000メートル 音速はだいたい毎秒340メートルですから、 5420000(メートル)÷340(メートル/秒)=約マッハ1594の平均速度ってことになります。
 これは、静止している状態から加速し、ニューヨーク到着と同時に静止できるように減速するという、飛行速度の調節をした結果の平均速度マッハ1594ですから、光速を超えると豪語する光速エスパーが本気を出せばどれほど速いか想像できません。

 アニメの『スーパージェッター』の乗る流星号でさえ、最高速度マッハ15です。
 アニメの『レインボー戦隊ロビン』のペガサスだって、最高速度マッハ20です。
 ウルトラマンは、歌では、マッハ3でした。
 高速エスパーが如何に桁違いのスピードだったか分かるでしょう。

 光速エスパーには、他にも面白い回があったと思いますが、まったく覚えていません。
 密かに再放送されないかと思っています。

以上

#光速エスパー

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