カプローニの三発重爆撃機 (579文字)
カプローニと書きましたが、ここでは映画「風立ちぬ」のことは出てきません。
かなり以前、航空機の本(残念ながら書名は覚えていません。)を読んでいたらカプローニ社の三発爆撃機の話が書かれていました。
私は、飛行機は単発(エンジン1基)からはじまり、機体を巨大化していく過程でエンジン数が増えて行くもんだと漠然と考えていました。機体の巨大化は、「時代の趨勢」であって自然にそうなっていくのだと思っていました。そして、飛行機の巨大化は「製造費用や維持費」に対する「収益」とのバランスで適当なところで落ち着くのだと思いました。
しかし、上記の本には、イタリアが仮想的国であるオーストリアを戦略爆撃するためにはアルプスを超えなければならないため、エンジンを三基積んだ三発の爆撃機(この機名も忘れました。調べましたが分かりませんでした。)を作ったと書かれていました。
それにしても、物資の輸送でも旅客輸送でもなく、戦略爆撃のために三発機を作ったとは。
それに、イタリア半島の根本あたりにアルプス山脈があることも忘れていました。
アルプスといえば、私はアルペンスキーしか連想できませんでしたが、周辺国には要害として意識されているんだと改めて認識しました。日本のように周囲が海に囲まれている島国に住んでいるとあんまり考えつかないことのように思います。
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