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漫画『落第忍者乱太郎』で知った忍者の役割

 NHK教育テレビ(Eテレ)のアニメ『忍たま乱太郎』の原作が尼子騒兵衛著『落第忍者乱太郎』です。

 歯医者などに子供用に置いてあります。

 私は、内外を問わず歴史には興味があるので、うちに遊びに来た子供が持っているものを借りて読んだことがあります。
 時代設定は室町時代末期で、主人公の乱太郎は忍術学園に入学し忍者となる修業をします。

 体系的にこの作品を読んだわけではないので、どの巻のどの話だったか分かりませんが、忍術学園の先生が忍者の役割について語るシーンがあります。
 「忍者は戦闘員ではない。だから、敵と戦うことは忍者の仕事ではない。忍者は的の情報を無事持ち帰ることが仕事なのだ。」
 たしかこんな内容でした。

 私の中では、「仮面の忍者赤影」「カムイ」といった漫画の影響からか「忍者=超戦闘員」というイメージでした。だから、戦国時代に戦国大名の軍団と忍者軍団とが戦ったら、忍者軍団の方が強いだろうと思っていました。でも、実際には武士が戦いの主力でした。たまに「忍者はどうなったのだろう?」という疑問が脳裏を過ぎることがありましたが、すぐ忘れてしまい、ずっと解けないパズルみたいな状態で頭の中にありました。

 それが「忍者は戦闘員ではない。」という一言で、長年のパズルが解けたように思いました。
 忍者は、潜入や退却のときに障害となる敵を倒す技術を持っていても、規模が小さいのと大量殺戮は専門外なので戦集団(いくさしゅうだん)には抗しえなかったのですね。

 歴史的事実を背景にした漫画は、荒唐無稽な要素とリアルな要素が混じり合っていて、勉強になることがあります。
 受験のときも「ギャグ漫画を読むなら、『ベルサイユのばら』の方が勉強の役に立つよ。」と先生に言われたことを思い出します。

#落第忍者乱太郎 #忍たま乱太郎
 

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