『マードック・ミステリー 刑事マードックの捜査ファイル』
『マードックミステリー』は、私が英米以外のミステリに関心を持つ切っ掛けになったミステリドラマです。
いつもではありませんが、コナン・ドイルやハリー・フーディーニなど歴史上の有名人が登場して興味をそそります。
でも、私は検視官のジュリア・オグデンの美貌と知性が好きでした。
この「好き」という意味は、ホームズ的役割のマードック刑事に対して、その相棒のワトソン役として好きだったという意味です。
探偵と検視官とのコンビって、お互いの職域が違うこともあり、なかなかお目にかかることがありませんでしたが、このマードックとジュリア・オグデンのコンビは、なかなかいい感じでした。
その「いい感じ」を形成している一番の原因は、ジュリア・オグデンが先進的でかつ結構無鉄砲だというところにあるように思います。
主人公のマードック刑事は、カトリックです。舞台となっているカナダトロントの警察組織はプロテスタントが主流なので、少々差別的な扱いを受けることがあります。主人公がそういう扱い受けるのを見るのは辛い。
そんなとき、元気なジュリア・オグデン医師がいると、辛さが緩和されます。
それに、警察組織的に宗教差別を受けるといっても、マードック刑事が勤務している署では彼は宗教差別されることなく、有能な刑事として尊重されています。
私の記憶では主人公は二回嫌な思いをしています。一回目は、昇進のことで。
二回目は、ジュリア・オグデン医師との結婚のことで、二人の見解が一致せず、別れることになりました。
神聖ローマ帝国の本を読むと、西洋でのキリスト教のが人々に与える影響力の強さに驚きます。ホモサピエンスが生き残るために宗教という概念が重要な役割を果たしていたというYOUTUBE動画を観たことがありますが、私もそう思います。
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