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アラル海 (886文字)

 ある歴史の資料に「8世紀にトルコ人がアラル海周辺まで進出」と書かれていたのでその資料にあった10世紀後半の中央アジアの地図を見てみました。すると、カスピ海の東約400キロメートルくらい、アラビア海の北1800キロメートルくらいのところに「アラム海」と表記がありました。

 次に、ついでにパミール高原の場所と調べようとしたところ、上記の10世紀後半の地図には表記されていなかったので(その地図には東トリキスタンも西トリキスタンも表記されています。)東西トリキスタンはパミール高原を境ににしていと書かれているので、一応場所の確認は必要だと思い現代の世界地図で確認しました。パミール高原は現代の世界地図に表記されていました。
 パミール高原も上記のアラル海もそれほど離れていないので、せっかくだから現代の世界地図でもアラル海を確認しようと思ったのですが、それらしいものが見つかりません。
 カスピ海は表記されているのに、アラル海は見つかりません。「そんなバカな。」と思いました。アラル海はカスピ海よりもかなり小さいとはいえ、表記を省略できる大きさとは思われません。

 そこでアラル海について調べてみました。すると、1960年までは世界4位の湖でしたが、半世紀で5分の1の大きさまで縮小しています。水源を灌漑用水に使用したためアラル海に流入する水が減ったことが原因だと書かれていました。アラル海の水源は、パミール高原や天山山脈などの融雪水です。
 アラル海自体は塩湖なのですが、融雪水なら塩分がほぼないので潅漑用水に使えます。

 それにしても、アラル湖の現在の姿に驚きました。
 日本でも八郎潟の干拓事業がありましたが、アラル海の場合はそれとは状況が違います。

 このアラル湖の縮小とそれにともなう周辺環境の変化は「20世紀最大の環境破壊」と言われているそうです。この周辺環境の変化の内容は凄まじいもののようです。
 環境活動家はこれを知らなかったのか、知っていて黙認していたのでしょうか。
 環境活動家は、ほぼ安全な西側諸国でばかり環境活動していないで、共産圏でも活動すればいいのに。

#アラル海

 

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