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プラモデルを作る際の経済性 (833文字)

 模型雑誌を立ち読みすると、プラモデル製作用の道具類が高価になっていて驚くことがあります。
 モデラーのイメージを実体化するのにいろいろな道具類が必要だということは分かります。これは塗装道具についても同様でしょう。

 しかし、子供にはそれを買う経済的余裕がありません。
 そうでなくても、家族から「(接着剤や塗料が)臭い」とか「(石油製品が気化して体内に入ると)健康に悪い」などと言われ、批判的に扱われているプラモデルですから、なかなか「エッチングパーツを買うからお金頂戴。」とは言えないでしょう。

 昔話をすると老害と言われそうですが、私が子供だった頃はプラモデルの製作道具は「爪切り」が主でした。
 爪切りはニッパの代用になりますし、目は荒いですが鑢(やすり)も付いてます。そして、何より家に一個はあるので、手軽です。
 子供のころのことですから、作るプラモデルは精密とは程遠いものでした。だから、爪切りでパーツを切断する方が、手で部品をもぐのよりいい感じで作れました。
 ただし、塗装については手が出ず、諦めました。
 それでも、ゼンマイで動く架空の怪獣(ゴジラでもガメラでもガッパでもウルトラ怪獣でもない、なんか哀愁のある怪獣でした。)を楽しく作りました。
 その行動習慣が残っているのか、未だに高価な製作道具は使っていません。さすがに爪切りはとっくにやめましたが、今あるのはニッパと家庭用ドライバーセット、それに100円ショップにあった木製の洗濯バサミ、塗装用にマスキングテープ、カッターナイフ、ピンセット、塗装用の筆などです。スプレーやピースコンは使っていません。

 かつては、単三電池1本で走る小さなレーシングカーのプラモデルがありました。ドライバーは頭部が別部品で、首から下は車体と一体整形でした。
 そういうプラモデルですから、本体価格は安く、電池とモーターは別売りでした。ただ、接着剤とゼッケンのスライドマークは付いていました。

 今、子供達は遊びで指先を使う機会があまりないように思うので、安価で爪切りで作れるようなプラモデルの販売を希望します。

#プラモデル #爪切り

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