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アメリカの象徴 (1168文字)

 私の小学生時代、アメリカ合衆国の象徴といえば、正直の逸話で有名なジョージ・ワシントンと奴隷解放のエイブラハム・リンカーン(今はリンカンという表記が多そうですね。)でした。
 (リンカーンは、大統領になる前は弁護士でした。彼は有能な法律家だったようで反対尋問の記録が残されています。これは、『民事尋問技術』という本にも掲載されています。かなり有名な反対尋問の成功例だそうです。私が持っているのはこの本の第三版ですが、その234ページの脚注(注20)に書かれています。)
 その後、プラモデルを作ったことからアメリカ海軍のF6Fヘルキャットとアメリカ陸軍のM4シャーマン戦車がアメリカの象徴になりました(あくまで私の意識の中でです。)。両方とも、大量生産に目的を絞った設計と製造方法を徹底していて、「合理主義の国アメリカ」を形にしたような兵器です。
 そして、今はサンフランシスコの金門橋(ゴールデンゲートブリッジ Golden Gate Bridge)がアメリカを象徴していると感じています。
 この巨大な吊橋は、1933年に建設が始まり、1937年に完成したそうです。
 瀬戸内海に掛かる巨大な橋も凄いと思いますが、太平洋戦争前に既にアメリカではこの橋を作る資金と技能とバイタリティーがあったのだと思うと、「日本はよくこんな巨大な国と戦争したなあ。無謀だ。」と思わずにはいられません。
 山本五十六もサンフランシスコでこの橋を見て同様に思ったと、本で読んだことがあります。
 私の場合は、過去の出来事の感慨ですが、山本五十六は仕事としてその巨大な国と戦争することになったのですから、心中(しんちゅう)を察して余りあります。

 アメリカ人って、体が大きくて考え方も大胆、学問をバカにしているけどやるときはやる。という印象が強いのですが、これは映画でジョン・ウェインやクリント・イーストウッドの印象が強く残っているからでしょう。

 そうそう、金門橋といえば、映画『スニーカーズ』で、主人公のロバート・レッドフォードが誘拐された際、クルマの走行音からそれが橋の繋ぎ目を超える際の音であること、そしてその音の間隔からどの橋かを特定し、最終的に的のアジトにたどり着くというシーンがありました。
 昔観たテレビドラマ『鬼警部アイアンサイド』もサンフランシスコ市警察の警部でしたし、映画『ダーティー・ハリー』や『ブリット』の主人公もサンフランシスコ警察の警察官でした。さらには、テレビドラマ『名探偵モンク』の主人公エイドリアン・モンクも元サンフランシスコ市警察勤務でした。

 アメリカ西海岸にあって比較的日本に近い都市のせいか、サンフランシスコは妙に馴染み深いですね。

#金門橋 #ゴールデンゲートブリッジ #ダーテイーハリー #ブリット #名探偵モンク


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