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『スパイ大作戦』 どこがスパイだったの?

 Mission Impossible とえいば、今はトム・クルーズの映画ですが、かつてはアメリカテレビドラマ『スパイ大作戦』のことでした。(トム・クルーズの映画の元ネタ的なドラマです。)
 このドラマは、某国でクーデターを画策している将軍を破滅させたり、敵国に捕らえられている合衆国の要人を難攻不落の刑務所から脱獄させたり、合衆国内に入り込んだ正体不明のスパイの正体を暴いたり、しかもごく短期間にそれをやり遂げなければならないという無理難題のミッションをこなす組織のメンバーの活躍を描きます。
 その組織というのは、Impossible Mission Forceといい略称IMFといいます。(国際通貨基金もIMFですが、こっちはInternational Monetary Fund です。)
 毎回、チームのリーダーが一人で組織からの指令を受けます。指令は、小型テープレコーダー(レコードのこともありました)と写真で伝えられます。
 「おはようフェルプス君・・・」という有名な台詞はこの指令の音声テープの冒頭部分から来ています。(映画『ミッション・インポッシブル』でも、終盤にこの台詞がCIAのキトリッジによって言われましたね。)
 フェルプス君は、倉庫の奥とか博物館の物置のような人気のないところに行き、あらかじめそこに置かれている封筒を開き中の写真を出して、テープレコーダーのスイッチを入れます。すると、上記の「おはようフェルプス君・・・」で始まる指令が流れてきます。写真は、その指令の対象となる人物の写真が多かった印象です。
 テープは「・・・成功を祈る。」で終わり、小型テープレコーダー(カセットではなくオープンリールでした。)のテープが巻き切ってしまい、テープを巻き取る円盤状の部品が空回りします。そして、レコーダー本体から煙りが出て、指令の痕跡を消し去ります。(写真は残ります。多分フェルプス君が始末するのでしょう。)

 で、フェルプス君は、自宅に戻りこの指令を実行する作戦を立案し、実行メンバーを選びます。大概は毎回同じレギュラーメンバーですが、たまにゲストが加わったりします。そして、そのメンバーの写真をおさめているバインダーの表紙に「Impossible Mission Force」と書かれていて、それが大写しになります。

 彼らは、奇想天外な作戦と小道具で指令を達成します。

 ただ、いつも思ったのですが彼らは何かスパイ行為をしているのかというと、ほとんどしていません。記憶の中ではただ一度、ヨーロッパにおけるミサイル配置図を盗みだしことがありました。しかし、それは補助的なミッションでしかなかったと思います。

 彼ら(フェルプス君達)は、スパイというよりトリックチームといった方が適切ではないかと思います。一歩間違えば、『オーシャンズ11」になってしまいそうなことをしています。
 なのに、なぜスパイ?
 恐らく、『スパイ大作戦』の時代は、007映画が大ヒットしていたので、それにあやかって日本語の題名に「スパイ」と入れたのだろうと推理しています。

 以上

#スパイ大作戦 #MissionImpossible #ImpossibleMissionForce #テレビドラマ感想文

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