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映画『ペナルティーループ』 観ることができなかった (950文字)

 『漫才協会THE MOVIE』を観に行ったときこの『ペナルティーループ』を知りました。でも、時間に余裕がなくて(かなりギリギリの状態で『漫才協会』を観に行ったのです。)『ペナルティーループ』は観ることができませんでした。

 手元にあるのは、映画館に置いてあったチラシだけ。
 そのチラシ1枚でこの映画について若干語ります。

 「同じ日が繰り返される」という異常現象を扱った映画としては、『トライアングル』があります。『トライアングル』は、主人公が息子のために同じ日を繰り返すので、呪いというより異常な母性愛を描いているようにも見えます。
 でも『ペナルティループ』は、主人公の選択によってこのループに入り込むようです。

 ループというと、コンピュータプログラミングでは、ある条件を満たすまで同じ内容の処理を繰り返すのですが、『ペナルティループ』では、(チラシを見る限り)ループを抜け出す条件が見当たりません。つまり、無限ループということになります。
 コンピュータプログラミングでは、これはバグになります。無限ループにはいると、コンピュータは同じ内容の処理を繰り返し続け、その間外部からの操作(キーボードやマウスなど)を受け付けません。それで、結局主電源を切り再立ち上げすることになります。

 『ペナルティーループ』も、再立ち上げすることが何か起きるのでしょうか。

 なお、主人公を演じる若葉竜也という若い俳優さんは、チラシで見る限り「無限ループを選択」しそうな思考が不安定な感じで、いい配役なのではないかと感じました。

 復讐し続ける毎日を送るのって、どういう感じなんでしょう。
 かなり前に読んだ本に、中世ヨーロッパの城の間取りについて書かれたものがあり「王の間のすぐ横に牢獄があるのである。そこには戦った相手の王や武将が閉じ込められる。この城の主(勝った側の王)は毎日その牢獄にいる者に自分が勝者なのだと認識させ、それに満足して王の間に入るのだ。」とありました。
 日本人からすると、一種の異常心理とも言えますが、こういう感覚の民族がいることは覚えておく必要があります。
 『ペナルティループ』も、「中世ヨーロッパの王の感覚を現代の日本人が宿した状態を描いているのかな。」と思いました。

#ペナルティループ #若葉竜也

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