見出し画像

037 勉強は、自分だけのためにやるものではない

 一人の人間が何かの学問を学んで、一人前になって自分が仕事をして生活するというかたちで人類に貢献しているのです。たとえガソリンスタンドでバイトするということであっても、人々は助かっているのです。役に立つ仕事ができない大人になることは、社会に迷惑です。そのような人々を、社会はあたかも慈善事業のように助けてあげなくてはなりません。そのためにほかの人々は経済活動をして余分にお金をつくらなくてはいけないのです。それは社会に対する迷惑でしょう。ですから、授業を受けて、難しい勉強を徹夜しながらやることを、自分だけのためだと思うのは、勘違いです。自分だけのためだと思っているから、嫌になったらやめたくなるのです。人が真面目に勉強するということは、人類に迷惑をかけないということであり、社会に何らかの貢献をすることであり、皆のために生きることでもあるのです。それを理解するならば、難しい勉強もやる気が出てきます。いろいろ嫌なことがあっても、それに足を引っ張られないように気をつけることもできるのです。『一分で読むブッダの教え』第1章 あなたの毎日を、喜びと幸せで満たす 《よく生きるためのコツ》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【仏教と脳科学うつ病治療セロトニンから呼吸法・坐禅、想・まで 有田秀穂氏との共著 (2010年) p161】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?