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177 親孝行の気持ちをもつには

 年をとることと、病気になることは避けられません。元気な人にとっては見ていられない。それでも「では、どうすれば?」と自分に聞くべきなんです。特に子供たちは自分の両親を見ないんですよ。

 頭の中に、力強い母親、力強い父親というイメージがあるんですね。そうではなく、イメージではなく実際に生きている生(なま)の父親・母親を見てほしいんです。そうするといかに弱くなっていくかがわかる。

 自分が小さいとき、あれほど力強かった父親が、今はもう自分にも抱き上げられるくらい縮んでしまったではないか、ということを感じると、本当の親孝行の気持ちが生まれてくるんですよ。

『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《子育てと親孝行》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【ブッダの歩き方 立松和平氏との共著 (2006年) p24】

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