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ゴールドブレス〜蘇る名馬の記憶〜

一口馬主を始めて約六年。私はとある一口クラブに興味を惹かれた


「YGGオーナーズクラブ」


 活躍馬には全日本2歳優駿などを制したドライスタウトなどが在籍するクラブ、募集価格が他クラブよりも安く設定されておりコストパフォーマンスが良いのが特徴。


 何故私はこのクラブに魅力を感じたのか。それはこのクラブが地方競馬でデビュー予定の馬が募集されているからだ。地方競馬の中でも規模が大きく賞金も高額な南関東や馬産地ホッカイドウ競馬なら他クラブでも募集されている事はあるがYGGはそれら以外にも岩手、園田、佐賀などでデビュー予定の馬が募集されている。

 子供の頃園田競馬を観て競馬が大好きになったマニアックな私はこの募集馬一覧を見てYGGに入会することを即決断!そして園田でデビュー予定だったビーチパーティーの21に出資を申し込む。21とは産まれた年の事。ビーチパーティーが2021年に産んだ仔馬、という事。馬名がまだ決まってない時期はこのように表記される場合がほとんどだ。
もう1頭サトノダイヤモンド産駒のクリストフォリの21も気になったのでこちらも出資。

 その後2次募集の案内も届いたが、地方馬への出資も出来たし今年はこれ以上の出資はしないと考えていた。

 そんな時専門学生時代の友人、俊からLINEが届く。彼も他のクラブで一口馬主をやっており自分の出資馬が出走する時は互いに連絡を取る間柄だ。

「今日はレースが無い日だけどな」

と思いながらLINEを開くと

「実は俺もYGGに入会したいと思ってて。ドライスタウトも活躍してるし、勝負服も赤やし。俺カープファンやしね(笑)ほんで今紹介キャンペーンやってるからそれを使って入会したいんやけど、紹介してもらえない?」

紹介キャンペーンは知人がクラブに入会すると、その知人と紹介した会員、つまり俊と私に出資の際に利用出来るポイント、5000ポイントがもらえるのだ。これはおトクだし知人が同じクラブにいれば楽しくなりそう!という事で二つ返事でこの話を了承。めでたく俊はYGGに入会、キャンペーンポイントを使って2頭の馬に出資。

 そして私にも5000ポイントが入ってきた。5000円もオトクに出資出来るならもう1頭出資しようかな···クラブの思う壺だと思いつつ2次募集のカタログを開く。そして1頭の小柄な芦毛の牡馬に目が留まる。

ブーケドロゼブルーの21

続く


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