見出し画像

好きになったのは恋を知らない同級生 #2

冨:さぁ、和ちゃん!

  私たちの友情に誓って、言えないことがあるのかい?

井:いや、言えないってわけじゃないんだけど..

  他の子だから軽々しくは名前を出せないっていうか..

一:ん~、ってことは、和に相談するぐらい仲が良くて…

小:私たちに言ったら問題がありそうな女子か…

奥:それってさ、もう一人しかいなくない?


ガチャ


菅:ごめ~ん、お待たせ~

  咲月ちゃんの登場で~す!

池:あぁ、なるほど

冨:これは、強敵…

菅:ん?

  そんなにじっと私を見つめてどうしたの?

井:さっちゃん、ごめんね

菅:ん、全然わかんないんだけど

一:咲月は友情と恋愛どっちを取るタイプ?

菅:急にどうしたの笑

岡:これはすんごい大事な問題なの!

菅:え、えぇ、でも、友情かなぁ…

小:本当に?

菅:え、う、うん…

冨:さぁ、作戦会議はどうしようか…

五:咲月ちゃん、実はね、私、〇〇くんのことが好きなんだ

菅:え?!

五:その反応からして咲月ちゃんもなのかなと思って…

菅:え、う、うん

五:でも、どっちが勝っても恨みっこなしね!

  私、さっちゃんのことも好きだから!

菅:う、うん、私も負けない!

  でも、負けても友達だからね!

池:ふぅ~、一件落着

井:焦ったぁ~

  あっ!?

菅:ちょっと、なぎぃ、何こぼしてるの?!

一:ふふ、そそっかしいんだから笑

奥:それで、二人はどうやって距離を縮めるの?

菅:私は~、まず、委員一緒だから!

  必然的に縮まる、的な?

五:私は..部活が隣!

一:それじゃあ、彩に勝てないんじゃ…

五:で、でも、去年は一緒に委員したもん!

菅:ふふっ

井:いや、さっちゃんも委員やるだけで彼が意識してくれると思ってるの?

菅:え?

一:多分、学年で一番鈍感だよ

小:恋愛を知らない、的な?

冨:二人ともそんなプランじゃダメなんじゃない?

五&菅:え、いやぁ~

一:そんなんだからもう1年経ったんじゃないの?

五&菅:ギクッ

井:好きなタイプはいるらしいから取られちゃうよ?

五&菅:えっ!

奥:まずは二人とも、運動会で頑張ったら?

岡:それいいじゃん、バスケ部に剣道部でしょ?

一:運動はそこそこできるはずだよね?

五&菅:ま、まぁ

井:彼は運動できるの?

小:卓球部とは思えないぐらいね笑

冨:じゃあ、まずは運動会か…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?