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医者が副業をすることは社会にとってメリットがあるか?


本気出して副業やろう。

そう思ってまずはnoteでの発信を行なっている。

しかし、その中でずっと頭の中に引っかかっていることがある。

自分があくまで本業を疎かにしない前提で、副業を始めることで社会にメリットはあるのだろうか?

生意気ではあるが、

エネルギーを注いで活動するのであれば、社会にとってもプラスになる活動がしたい。

という思いがあった。

この命題に対して自分なりに整理して考えてみる。

まずそもそも副業をすることで(医業に限らず)本業自体にメリットはあるか?

これについてはかなり厳しいと思われる。

副業で培ったノウハウを活かすことで本業の業務がより効率的になる!

と言った話はネット商材などでよく目にするが、ほぼセールストークだろう。

基本的には本業に関わる勉強時間や準備の時間、人付き合いなどをある程度犠牲にしなければ時間は捻出できないはずであり、かなりの負担だ。

この辺りは、日々拝聴しているフランケン氏のラジオが端的にまとまっていた。

「会社で副業を許可したらどうなる?あくまで業務時間外で副業します!と言ったって、それを許可したら徹夜で副業して、本業中に寝て過ごすようになるよ。」


いや、これ、本当に芯を食っていると思う。人間ってそういう生き物だ。

これに対して、

「いや、SNSでも本業をゆるくやって、副業両立させてますって人たくさん発信しているじゃないですか?」

という反論があるだろうが、

この問いに対してもフランケンさんに先回りして辛辣な釘が刺されている


「いや、それはその副業稼げてないでしょ(笑)。その程度にしかならないんだって(笑)」


と。最後には、

「副業は不義理であり、本業と副業は必ずどこかで折り合いが悪くなる、そういんもんなの。」


と締めくくられている。

これについては、ぐうの音も出ない。反論の余地無しだ。

本業が医師であろうとなんであろうと、副業との折り合いはゆくゆく悪くなってしまうようだ。

では、副業をするという行為自体が社会に対してはメリットをもたらすか?


これは副業の内容に寄るでしょうというとてもつまらない答えになる。

社会にバリューをもたらす事業であればそれが副業であろうとなんだろうとメリットを生むはずだ。

では、表題の医者が副業をすることで社会にメリットはあるかについてはどうか

これについては副業自体が本業に良い影響を与えないという前提で考察すると、

結論は

副業がもたらす社会へのバリュー>医業のパフォーマンス低下量


が満たされる場合に限ってのみ、社会にメリットをもたらすと考える。

……

………いやこれ無理じゃないか??

絶望的な答えが出た。

そもそも病気を治すという行為は、基本的にかなりの社会善とされる行為だ。

「延命治療とか本当に社会の為になってるの?社会保険料の増大で国の財政圧迫してない?」

といった意見は置いておいて、

僕個人の経験で言えば、無事手術を成功させた時、心肺停止から蘇生できた時、など言葉で形容できないほどの感謝を述べられることが多かった。

医療全体のマクロでは色々な意見がある理解できるが、個人レベルでは社会を良くするために貢献できてきた方では?と思っている。

副業をやるのであればこの社会貢献を上回るバリューを1から副業で出さねば命題はクリアできない。

膨大な時間をかけて小さな商品、ちょっとしたサービスを生むくらいでは全然足りない。

いや普通にもっと医学勉強して、もっと手術の修練しとけよ、と言う話になる。

副業がもたらす社会へのバリュー>医業のパフォーマンス低下量

これを突破する自信がないことが、動けない理由のひとつだった。

普通に毎日出勤して知識のアップグレードや技術を磨いていればそれだけでそこそこの社会貢献になる。

これをあえて能動的に別の道を作っていく行為がとてつもなく無謀で果てしない道に感じてしまう。

XなどSNSには多方面で活躍してそうな医師はいるが、実在するかもわからないし、実際上司だって同僚だって副業なんてしていない。

動き出そうと決めた今も正直、心のどこかにやましいようななんと言えない気持ちがある。

ここで、ふとフランケン氏のポストに救われることがあった。

「社会に価値を還元しない金目的のビジネスは資本主義の豚に過ぎん、とかは食えるようになったやつが言い始める綺麗事だからな。
まずは食えるようになる事。そんなもんだよ。」

フランケン@BlackSheep8270.2024/4/18

正直、だいぶ気持ちが楽になった。

すでにその道を進んで生き残った人からこう言った言葉を聞けたのはとてもありがたかった。

そしてそこに尊敬する「半径5mの見え方を変える」猫山課長が最後に背中を押してくれた。


熱い。熱すぎる。

内容は是非ご自身で猫山課長の文章から迸る臨場感を感じながら読んでいただきたい。

体の底からエネルギーが湧いてくる。

この日から、僕はX, noteでの発信を始めた。

僕は今までの人生でもSNSにハマったことはなく、リアルな世界だけで生きてきた。

慣れないことばかりでリポスト引用の違いもわからなかったほどだ。

まずは発信して認知されること。まずは認知されたゴミになる。

羞恥心とか社会貢献とかそういう人間らしいことを考えるのは生き残ってから。

生き残って稼げるようになったら、そのあとで色々考えよ。

今はそんな気持ちでやっている。

命題の答えを常に考えながら動き始めるコト。

これが現段階での答えだ。



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