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僕の大好きな音楽

と題しまして、「あーどうせアイドルでしょハイハイ()」と思ったそこの貴方!残念ながら違います!(ていうかアイドルと即答できるほど僕を理解してくれている読者はいるのか?)

確かにアイドルは好きだ。アイドルというより、26時のマスカレイドが好きなんだけどね。先日の武道館ライブの感想も書かないといけないし。熱を覚えている間に。

でもその前に、せっかく前回の投稿の最後でちらっと紹介させていただいた、このアーティストを今日は綴りたい。その名も、スピッツ!!!!

実は去年デビュー30周年を迎えました

超有名、超王道、JPOPのど真ん中を行くイメージの強いスピッツ。
代表曲である「チェリー」「ロビンソン」「楓」「空も飛べるはず」は誰でも知っているし、特別ファンでなくてもこれらの曲が好きという人は多いと思う。

メジャーすぎてあまりクローズアップされないというか、深くのめり込む人が少ないのか、好きな音楽がスピッツであることを言っても「あぁ~スピッツか!いいよね」だけで終わることが経験上多い。誰それ?と言われたり微妙な反応をされるよりはマシだが、どうもみんな淡泊である。スピッツについてあまり知らないのかな。

なので、ここでスピッツの奥深い魅力について語ろうではないか。
なお、文才には自信がないので、同志であるスピッツファンには物足りない内容かもしれないがご容赦を。

①楽曲の良さ、②声の良さ、③歌詞の良さ、④メンバーの良さの順に紹介していく。今回は真面目に音楽ブログらしく行くよ。字数もそれなりに覚悟して。

①楽曲の良さ

まず最初に来るのがこれだろう。スピッツの楽曲でいわゆる捨て曲には出会ったことない。ありえないほどどれも名曲なのである。なんでこんな綺麗なメロディーラインが次々浮かんでくるんだろうと思うぐらい、草野マサムネ氏はメロディーメイカーとして非凡な才能を持っていると思う。ガチで名曲しかありません。たまに挑戦的な曲もあるけど、基本的にどれも爽やかで聴きやすい。すごいのは、B面曲なのにA面といわれても全然おかしくない名曲やシングルを除くアルバム曲の中にもA面級の楽曲があったり、とにかく名曲量産集団である、この人たちは。例を挙げるとすると、「魚」や「夕焼け」「不思議」あたりだろうか。他にもたくさんあるけどね。
何ならシングルのB面曲だけを集めたスペシャルアルバムも3枚出している。しかもどれも通常のアルバムと何ら遜色がないクオリティ。手を抜かないというか、どの楽曲にも等しく愛着を持っているところが、僕のスピッツが好きなところ(のひとつ)である。

②声の良さ

言うまでもないでしょう。あの声は国宝です。神様が授けてくださった奇跡の声です。マジで。

草野マサムネ氏はいわゆる「キーが高い」男性歌手に分類されると思うが、この人はそれだけではない。全然喉を張り上げたり無理をして高い声を出したりということをしない。(しなくても出せるというのはあると思うけどw)
あくまで爽やかに、涼しげに歌う。そこがいいのである。ロックな曲を歌うときはもう少し力強い感じで歌ってて、でも爽やかさはちゃんと残ってて、やはり素晴らしい。草野氏はいわゆる「歌唱テクニック」と呼ばれる類のものをあまり使わないイメージがあると思われるが、だからといって技巧的ではないといわれればそれは違う。普通にしっかり歌上手いです。響かせ方、伸び、ビブラートの美しさ、ピッチコントロール、どれもプロです。(そりゃそうだ)

③歌詞の良さ

来ましたよ。ここを語らなきゃ。しかしこれをしっかり語ると到底一回では収まらない分量になるので、なるべくエッセンスを抽出して解説する。
結論から言うと、歌詞こそがスピッツの真髄なんです。
有名な「チェリー」ひとつをとっても、"産まれたての太陽と胸を渡る黄色い砂"ってどういう意味?"悪魔のふりして切り裂いた歌"って何?って思いません?
そう、スピッツには変な歌詞が多いんです!(笑)
しかし、その変な歌詞の意味を考えてみるのがこれまた面白い。
スピッツの歌詞には時折、マイナスの意味で使われる言葉も出てくるんですよね。さっきの「悪魔」もそうですし、「空も飛べるはず」だって"ゴミで煌めく世界が僕たちを拒んでも"と、突然「ゴミ」と入ってくる。あと「愚か」とか自虐系も多い。爽やかな曲調とは裏腹に、思わずえっ!?ってなってしまうワードがちょくちょく出てくるのも意外で面白い。

そして、文学的な歌詞が多い。これが何より魅力的。
「冷たい頬」というシングル曲の冒頭がこんな歌詞なのですが、

"あなたのことを深く愛せるかしら"
子どもみたいな光で僕を染める
風に吹かれた君の冷たい頬に ふれてみた小さな午後

冷たい頬(1998)より

まるで短編小説のような、パッと歌詞の世界に引き込まれるような、しかも日本語の響きも美しい。一応文学部出身の僕ですが、こんな文学的で詩的な文章は書けません。笑
この3行だけでも色んな光景が想像できると思うのですが、ぜひ最後まで読んでもらいたい。この曲は歌詞の解釈がとにかく奥深くて、人によってさまざまな捉え方ができるんです。声に出して読みたい歌詞ですよ、本当に。

もう二つほど歌詞を紹介させてください。

いつも仲良しでいいよねって言われて
でもどこかブルーになってた
あれは恋だった

仲良し(1998)より

猫になりたい 君の腕の中
寂しい夜が終わるまで ここにいたいよ
猫になりたい 言葉ははかない
消えないように傷つけてあげるよ

猫になりたい(1994)より

どうでしょうか。
いちいち解説入れるのは野暮なのでしません。

本当にこの人は言葉選びが巧みです。
難しい言葉は別に使ってないんですよ。(変なワードは時々あるけどw)
シンプルな言葉の組み合わせで、これだけ奥行きのある歌詞世界を紡ぎだしている、それでいて独自の世界観を持っており、すごいとしかいいようがありません。小説家になれると思いますよ、普通に。

ここまで来ると、詞というより詩に近いんじゃないでしょうか。個人的にはそう思います。
ちなみに草野さんは別に文学部ではなく、美大出身だそうです。なるほど…美術の感性なのか。僕には全く持ち合わせていないセンスだ。

④メンバーの良さ

これもまたスピッツが好きな大きな理由。スピッツって、みんないい人なんですよね。いい意味で普通の人というか、芸能人感がないんです。(←褒め言葉です笑)
ライブのMCやメンバーのトークを見ててもなんかゆるくて、マイペースな人たちなんだなぁってすぐに分かると思います。笑
でも演奏になった途端カッコよく決める。このギャップがいいですねぇ。
世の中の流れに無理やり合わせたり、急激な変化をしていくようなことはなく、自分たちのペースで、コツコツと地道に活動している。そんなスタイルが僕の性格には非常に合っています。笑

だから、スピッツ(犬)というよりは、中身はむしろ猫だと思うんですけどね、あの人たちは(笑)
猫になりたいとか猫ちぐらとか、猫系の歌や歌詞もそれなりにあるし(笑)

その上全然気取ったり傲慢にならないし、めちゃくちゃ謙虚な人たちなんですよ。後輩ミュージシャンにも多く慕われているとか。スピッツが長く愛される理由ですね。やっぱり最後は人ですよ。


ふぅー。3000字か。疲れました。
でも好きなことを書くのは楽しいね。いくらでも書ける。これが卒論ならよかったのに(笑)
少しでもスピッツの知らなかった魅力を知ってもらえたら、僕はそれで満足です。このバンドに関しては、一生追いかけていきたいと思っています。

てなわけで、最後に曲紹介して終わり。
実は前回の「猫になりたい」がスピッツの僕の一番好きな曲で、それを先に使ってしまったので別の曲にします。この曲もかなり好き。

シロクマ/スピッツ

今宵はここまで。

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