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『LIVE観戦記』QUEEN➕ADAM LAMBERT@東京ドーム20240213


クイーン+アダムランバートの意味

クイーンにアダムランバートが加わったスタイルが確立しても10年以上が過ぎています。僕が最後に見たクイーンはポール ロジャーズがヴォーカルだったので、クイーンを観るのが約20年ぶり。ポールが入ったクイーンはある意味特殊だったので、純粋なクイーンを観るのは今回が初めて、という思いでした。しかし、観終わって感じた事は、アダムを加えたクイーンは、フレディとは違うクイーンを新たな創造しているという事。歌が上手いからアダムをはめ込んだのではなく、ブライアン、ロジャーとアダムの世代差が生み出す新たなクイーンの創造という姿でした。

引き合いに出して申し訳ないですが、ジャーニーはスティーブペリーの代わりを探して声がそっくりなアーネルピネダを入れた。それとは全く違うんだという事をライブを通じて感じました。

名曲のシャワー

2018年の映画ボヘミアンラプソディの大ヒットもあり、今回のセットリストはその影響を感じさせるものでした。映画以前ならなかったであろうRadio Ga Gaから始まりHammer To Fallへ続く流れはLive Aidを思い起こさせる流れでした。そこからは怒涛の名曲ラッシュ。
今回の日本公演のハイライトは、I Was Born To Love YouとTeo Torriatteの2曲でしょう。前者は、クイーンが亡くなった後にブライアン達がクイーンバージョンに仕上げたフレディのソロ曲。日本ではCMに起用されて知名度が高い。後者は日本語が歌詞に入った日本人にとって特別な曲。

ブライアンのTシャツに「和」の字を見た時に感じたジーンとした想い。クイーンは元々世界や本国イギリスでブレイクする前に、日本でヒットしたという歴史があります。ブライアンやロジャーはその思いを今でも持ってくれてるのだなと胸が熱くなります。

アダムの見事な歌唱

アダムランバートは上手いという事は音源などからもわかってましたが、今回感じたのは、まるでクイーンというミュージカルを観ているようなアダムの見事な表現力。正確なピッチは勿論のこと、長時間歌うという重労働にも関わらず繊細な表現力が凄い!近年観たロックヴォーカルでも屈指の実力者だなと感激しました。


今回のクイーンをご覧になった方は、かなり満足された事だと思います。ポールの時はフレディとタイプが違いすぎるとか賛否分かれて色々ありましたが、クイーン+アダムランバートというパッケージはクイーンではないけど、アダムはただの代役ではないという事を強く証明出来る強さを持っています。もう来日は最後かもと言われていますが、今回のライブは本当に素晴らしいものだったと思います。

セットリスト


Machines(intro)
Radio Ga Ga
Hammer To Fall
Fat Bottomed Girls
Another One Bites The Dust
I’m In Love With My Car
Bicycle Race
I Was Born To Love You
I Want It All
Love Of My Life
Teo Torriatte
Drum solo
Under Pressure
Tie Your Mother Down
Crazy Little Thing Called Love
Who Wants To Live Forever
Guiter solo
Is This The World We Created?
A Kind Of Magic
Don’t Stop Me Now
Somebody To Love
The Show Must Go On
Bohemian Rhaphsody

En
Ay-Oh
We Will Rock You
Radio Ga Ga
We Are The Champion

プロフィール

クイーン+アダム・ランバートは、イギリスのロックバンドクイーンのメンバーと、アメリカの歌手アダム・ランバートが共演するプロジェクトです。

クイーンは、1970年に結成された伝説的なロックバンドで、フレディ・マーキュリー(ボーカル)、ブライアン・メイ(ギター)、ジョン・ディーコン(ベース)、ロジャー・テイラー(ドラム)のオリジナルメンバーで知られています。彼らの楽曲は、豪快なロックサウンドと美しいメロディ、独特なボーカルスタイルで世界的に愛されています。代表曲には、「ボヘミアン・ラプソディ」、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」、「アンダー・プレッシャー」などがあります。

一方、アダム・ランバートは、アメリカの歌手であり、2009年に開催された「アメリカン・アイドル」のシーズン8で準優勝したことで知名度を上げました。彼のパワフルなボーカルと独特なスタイリングは注目を浴び、その後もソロアーティストとして成功を収めています。

クイーン+アダム・ランバートのプロジェクトは、2011年から始まりました。これまでに世界各地でツアーやコンサートを行い、クイーンの楽曲を披露しています。クイーンのメンバーはもちろん、アダム・ランバートの魅力的なパフォーマンスによって、新たな息吹を吹き込まれたクイーンの音楽を楽しむことができます。

クイーン+アダム・ランバートのプロジェクトは、ロックバンドの伝説と若い世代の才能が融合した特別なコラボレーションとして、世界中のファンに愛されています。

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