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外からは見えない活動のご紹介①DV避難者の転居先探しについて

外からは見えない活動をご紹介

「DVが原因で家を出る」ことは、もう耐えられないという思いと、出た後の生活への不安があります。
何も持たずに裸足で家を飛び出した状態でも、制度を利用すれば、可能です。
何とかなるので、身の危険を感じた際は、土日だろうが夜中だろうが関係なく逃げてください。
とは言っても、スマホ、現金、預金通帳、年金手帳、マイナンバー、着替え等々は持ち出せたるものは多いに越したことはありません。
DV被害者の多くは経済的DVも受けており、所持金が少ないケースが多いです。
ご実家との関係が良ければいいのですが、遠距離だったり、理解してもらえなかったり、元々不仲だったりするときは、シェルターの利用の有無関係なく「賃貸住宅」を借りることになります。
民間の賃貸住宅か、公営住宅か。母子寮という選択もあります。
ご事情やご本人の希望に沿って、支援者と十分に話し合う事が必要です。
「こんなことを言ったらいけないのでは?贅沢なこと言ってるかも」と当事者は考えがちなのですが、新たな生活をスタートする場所となるので、住めればどこでも良いとは、私たちは考えていません。出来るだけの希望を遠慮せずに聞き出させていただきます。我儘だなんて思っていませんから。
それぞれの予算と心身の状況からすぐにでも仕事を始められるか否かなども考慮します。
選択肢を出来るだけ多く提示しながら、新居探しをします。内覧も同行します。
私たちが、とても重要視していることがあります。
「希望を持って新生活を始められる家」です。
雨風凌げればいいじゃないではなく「きっと大変だけど、これからは、笑って生活できる家」
それなりにキレイであること(たとえ外観は古くてもリフォームがしっかりしている)通勤や通学が便利(駅やバス停の近く)買い物に便利、マンションなら管理会社の管理が行き届いているか(内覧時にエントランスや廊下を見ればわかります)
入居した時のイメージを描いていただきます。
妥協していただかないといけない事も出てくることは多々あります。そんな時は優先順位を決めます。
健康な方ならエレベーターなしの階段で3階、4階とか、ネットスーパーの可能な地域でネットの環境が整えられるなら、スーパーは近くなくても大丈夫。通勤時間と家賃のどちらを優先するか、など。
沢山話し合って、(地域の情報は不動産屋さんからのご意見も伺って)、候補地を選び、不動産屋さんに依頼し、内覧をします。ご本人が納得いくまで、何軒でも内覧に行きます。
候補地を変更して探し直しすることもあります。
「ここでなら、新しい生活に希望が持てる」と思っていただけるまで探します。
 
DV避難は、失うものが沢山あります。
物はまた手に入れる事は可能だと思いますが、住み慣れた地域で培ってきた人間関係や仕事をも断ち切ることは大きな負担です。
「何故、被害者である自分たちが逃げなければならないのか」理不尽ですよね。本当に理不尽です。
恐怖や悲しさや怒りや喪失感や不安の中で、勇気をだして決意して加害者から離れる決断をした方々には、1日の終わりに、穏やかな時間と空間を実感していただきたいと思っています。その日々の積み重ねが回復へ繋がりますから。
だからこそ「希望が持てる部屋探し」には、サバイバーでもあるスタッフの思いが詰まっています。
そして、この思いに応えてくださる業者さんと出会えたことに感謝いたします。
これは、私たちの自慢できる「強み」であり、他にはない「特色」でもあります。
 

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