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次世代PLCに立ちはだかる壁

我が社有限会社JHSとして、次世代PLCということで、2022年度から、ベッコフ社製のPLCというか、ほとんどPCですが、TwinCAT 3 PLCを購入し、EtherCATで接続可能なサーボシステムと組み合わせ、そこに、タッチモニターを付け、デモ装置を作成し、何社か顧客に持ち込み、デモをしました。
EtherCATは、トヨタが全面採用を決定しているだけあり、素晴らしいし、TwinCAT 3 PLCも革新的です。
三菱でいえばPLC本体CPU、CC-LINKネットワーク制御、SSC-NET、タッチパネル(GOT)の機能に加え、昨今のシステムでは、レシピ管理やデータ収集などで、ほとんどの場合、設備にPCを設置する場合が多いですが、その機能全てが、TwinCAT 3 PLCには標準装備されています。
特に基本的にベッコフPLCのソフト開発は、Microsoft Visual Studioを使用するので、従来三菱PLCなどでは、PLCとPCのリンクには、mx componentなどが必要でしたが、TwinCAT 3 PLCでは、簡単にリンクできます。
性能では、いいとこづくめで、説明を聞いてくれる担当者レベルでは、皆さん興味を持たれ、導入に向け、前向きなのですが、
現状のちょっと大きな工場では、生産技術があって、設備技術があり、保全があるといった、構成になっていて、ほぼどの企業様もメインで使用するPLCメーカーは決まっていて、導入した後、設備の面倒を見るのは、保全であり、そこには、PLCの予備品等も常備されたりします。
そこらあたりが、ネックとなります、設備技術の担当者までは、話は通るのですが、そこから上には、高い壁があるのが現状で、何度も高い壁に跳ね返されていて、今だ導入していただいた企業様はありません。
TwinCAT 3 PLCにはそのほかにも、多軸のサーボのマイクロ秒(1/100万)での同期が可能など、TwinCAT 3 PLCよ優位性はいくつもあります。
我が社でも昨今制作している、システムを振り返ってみるとPLCがあって、PTがあって、PCがり、サーボシステム(又はロボット)がある、なんてシステムがほとんどです。
なんだ、ベッコフならTwinCAT 3 PLC本体を購入すれば、全て揃っているじゃないか、ということに気が付き、機器のコスト面も考え、素晴らしい制御機器だと確信し、デモ装置まで作り売り込みを掛けましたが、惨敗でした。
ただ導入はしていただけなかったものの、今でも素晴らしい機器だと思っていますし、そのうちに、TwinCAT 3 PLCに置き換わっていく日が来るのではないかと思っています、既にヨーロッパでは、かなりシーメンスの市場を食っているとも聞きますし。
興味がある企業様、設備担当者様はご一報ください。


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