お盆休みも終り、休み明けで休暇から抜けきらない方も多いと思います。ご苦労様です。台風７号影響で東海道・山陽新幹線が運転見合わせで影響があった方も本当に大変です。

毎年暑いですが、毎年夏に聴きたくなる愛聴盤があります。

私はクレイジーケンバンドがとても好きですが、その中でもこのくそ暑い時期に必ず聴きたくなるのが、９枚目のアルバムSOUL電波です。

当時、考えるより感じろ、ものすごい音楽。というキャッチフレーズで発売日にタワーレコードオンラインで買ったように記憶していますが、正直よくわからなくてどう感じたら良いのだろうかと思いました。

音楽雑誌のミュージックマガジンでも、タオルという曲のファラ・フォーセットから、ヒルトップモーテルという曲でタイに飛んでなんたってアジアが好きと話題が飛ぶと評価されていて、私は２０１９年のPACIFIC（パシフィック）ツアー福岡公演のライブに行ったときに隣の男の人たちが、自分はSOUL電波までは毎年買っていて、クレイジーの中華街大作戦が好きで今回はライブに来たと話していたのですがわかるような気がして聴いていました。

ですが、ひいき目でもなくCKBの音楽はあとで効いてくるのです。

毎年、この時期路面電車という横浜本牧の路面電車が走っていた頃の曲、ガソリンで動く車が走り抜けた時代と、ヨコワケハンサムな横山剣さんの歌を聴くと、ガタンゴトン　ガタンゴトン　ガタン路面電車行くよーと口ずさんでしまいます。

ですが、ひいき目でもなくCKBの音楽はあとで効いてくるのです。

路面電車

ガソリンで動く車が走り抜けた時代
青い海の底に眠りゆく電車通り
宇宙を漂うファンタジー

クリーニングの望月さん愛車はいすゞのベレGじゃん
コッパンスリッポン髪型はヨコワケに決まってんじゃん
店をほったらかして週末は雷族
ぶぉんぶぉんとアクセル吹かす
望月さんアイロン片手にのってんじゃん
極東ラジオに流れてるご機嫌なジェームズブラウン
明日からお盆休みお寺までお墓参り野菜で動物作り

ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
遠い記憶の線路を
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
米軍基地の街を
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
路面電車は行くよ

みんなどこへ消えたあの花火を見てた
幻影の車両が今発車ダバダバダシャバダバダ
シャバダバダシャバダバダ
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
お坊さんを乗せて
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
タイムトンネル抜けて
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
路面電車は行くよ

ガソリンで動く車が走り抜けた時代
青い海の底に眠りゆく電車通り
冥界をさまようファンタジー

リーゼントの山本さん愛車は人気のヨタ８じゃん
ツー船乗ってる船乗りちゃっかりズル休み
パチンコ麻雀競馬奥さんが嘆いてるぞ
ところでチームメイトの望月さんはどこ行った？ベレット１６００GT
お盆も開けたが店をずっと閉めた切り新聞もたまるばかり今じゃ消息不明

ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
ちっちゃな僕を乗せて
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
柴犬のコロちゃんのせて
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
路面電車は行くよ

ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
天の川超えて
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
三途の川越えて

ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
路面電車は行くよ

歌詞カードは今持っていなくて曲を聴いて歌詞を書いたのですが
CKBは身近で格好良く無さげな物事を取りあげてダサいようなかっこよいようなCKBがやっちゃうと何か格好良くなる典型的な曲だと思っています。
そこが実に素敵で好きな曲の一つです。

毎年、路面電車という曲だけは良くきいていましたが今年はSOUL電波そのものを良くきいていました。
雑誌の批評通り、ファラ・フォーセットのタオルから、何てったてアジアが好き、チャオブライアの夕日が好き、プーナて私のママ、あなたママには渡さないわ、など、はじめてCKBを聴いて剣さんワールドの頭の回転の良さというか、あっちに行ったりこっちに着たりするグルーブについていけないのだろうと、私もニューアルバム当時はついて行けなくてあまり聴かなかったように思いますが、

２０２３年に聴くとそのあっちに行ったりこっちに着たりする音楽の質感がたまらなく魅力的に聞えて今年は特にヘビーローテーションしてしまいました。

CKBは横山剣さんのバンドなので一番有名ですが、ほかのメンバーもセンスが素晴らしく、どのメンバーも方の演奏も魅力的というか上手いなーと思って聴いていました。

CKBのアルバムは毎年CKBのグルーブですが音楽の種類が違いますよね。
好きなんだよというアルバムはカヴァーアルバムだし・・・

クレイジーケンバンドになってから世に出た感じですが、メンバーの皆さんもほとんどの方がキャリアが長く、本当に輝きを放つために集められたようなバンドだと思います。

毎年出すアルバムが世間の感覚からは早いのか、過去の作品でも今聴いても新しく新鮮に感じ、時空を超えて今聴いてしまうというCKBのアルバムは多いのですが、夏の愛聴盤ということでSOUL電波を取りあげました。

センスの良いミュージシャンばかりのCKBニューアルバムは２０２３年９月６日「世界」が発売されますが、２００７年からパーカッション、コーラス・ボーカル、ドラムスの方が抜けたり、変わったりしています。特に音楽の要になっているドラムスの新しいメンバーの演奏がどのようにCKBサウンドを変えて行っているのかとても楽しみにしています。

剣さんは、声質からか演奏がおおければ多いほど、オーケストレーションですか声が映えるように思え、１０代の頃好きだったエルヴィス・コステロは音が小さくなればなるほど、ギターや生ピアノなど声が生きてくるように感じています。

横山剣さんは素敵だけれど、脳内音楽はなかなか人さまには伝わりにくくて時を経てCKBももっと評価されるようになるのではないかと思います。今アルバムが売れるにはあっちこっち音楽がしないほうが良いのかもしれませんが、ミュージシャンなので音楽に対するプライドもあるでしょう。売れているけれど時間というものがもっとCKBを評価してくるのではないかと思います。ファンとしてそうあってほしいです。

今年も「世界」ツアーで福岡にもいらっしゃるそうですが、まだライブのチケットがあるのなら行ってみたいです。

毎年CKBの新しいアルバムを聴けることを幸せに感じていますが、毎年CKBと自分の感性との勝負です。次買うか買わないかの勝負です。

様々な記事を書いたりしますが、音楽が好きなので、好きな曲の感想というかそういうものも書いて行けたら良いなと思っています。

何か書きたいことが一つにまとまったほうが良いでしょうね。