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根雨良光さんの歌を短冊に

根雨良光さんの、歌の中で私が気に入った歌をお願いして、短冊に書かせていただきました。ロマンティックなのが、好きなんですよねえ。

今回は粘葉本和漢朗詠集(でっちょうぼんわかんろうえいしゅう)のかなの書風を真似て、かなと変体がなのみで書いてます。久しぶりに墨をすり、墨の香りを楽しんで、デジタルから離れて、目、英気を養いました。


ひとりみの われ(連)にあふせを(越)み(見)せつくるはつあきのよの(能)つきともくせい


ちょうど家に短冊掛があったので、つけてみました。

粘葉本和漢朗詠集は、藤原公任(ふじわらのきんとう)が和歌と漢詩を編纂して朗詠に適した詩歌集としたものです。藤原行成(ふじわらのゆきなり、こうぜい)筆と伝えられています。
キチンと整った現代風な書風です。近衛本和漢朗詠集とそっくりですが、こちらの方がもっと緊張感があり清々しい印象が強いです。
かなの基本的な用筆法を全て備えつつ、優美でもあります。
1000年も前の作品とは思えないほど、新鮮な感覚にあふれています。

昭和10~20年に粘葉本和漢朗詠集の書風が流行りました。
粘葉本和漢朗詠集は上下2帖の完本で、明治11年に近衛家から皇室に献上されました。


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