【国民民主党】統一地方選2023 中四国〜九州

北海道〜北陸信越、東海〜近畿編を読んでいない方は先にご覧ください!


○鳥取県

県連代表:前原誠司
所属議員:0名

〈統一地方選〉
10月22日現在、玉木代表のキャラバン日程も決まっておらず、国民民主党が最も弱い地域の一つである議員空白区です。統一地方選の最低目標として、全ての都道府県で地方議員を誕生させる方針で、鳥取県議選の鳥取市選挙区や米子市選挙区などが擁立の選択肢になります。来月の鳥取市議選には候補者の擁立がない見通しです。


○島根県

県連代表:森本秀歳(松江市議)
所属議員:3名(県議1名・市議2名)

〈県連について〉
旧国民から残留した、島根県議1名・松江市議2名で比較的早く県連が設立されました。長らく中国地方唯一の県連であったため、松江駅での駅頭や、国政選挙での比例運動など、活動量の多い県になっています。
昨春の松江市議選では、森本県連代表に加え、現職の後継として新人の山根氏が立候補。松江市議会での二議席を守り抜いていました。
国政選挙では、旧党時代から擁立実績がありません。公認候補予定者としては衆院島根2区で元県議の珍部氏が発表されていたものの、活動量の少なさに連合島根で不満が爆発、本人が出馬を辞退しました。その後、フランスでフリージャーナリストを務めていた女性を落下傘候補として擁立を決めましたが、1ヶ月後、自身の万引きが発覚し除籍処分、県連としては新しい候補の擁立断念を決めました。参院選でも擁立を目指す方針を確認したものの、選挙戦直前で立憲候補の支援を決める形となりました。
比例票は周辺の地域に比べると強く出ており、衆院選から参院選にかけても微増させています。

〈統一地方選〉
改選を迎えるのが、松江市選挙区選出の岩田県議のみ。既に党本部が公認を決めています。県連に所属する議員全員が県都である松江市の選出になっていて、今後は県西にあたる出雲市一円に力を入れたい考え。
玉木代表も県内で、積極的な擁立を図る方針を強調しました。


○岡山県

県連代表:川合孝典
所属議員:4名(県議1名・市議3名)

〈県連について〉
県連幹事長を務める高橋氏が中心となり昨年冬に結成された県連です。旧国民が解党し無所属となった高橋県議。新国民の結党当初は、その理念に共感しつつも、連合岡山会長経験者としての立場があり、また出身組織であるUAゼンセンの意向が固まっていなかったことから、入党を断念していました。が、翌年行われた衆院選で、「盟友」とする立憲の津村啓介衆議院議員(当時)の支援と並行で、比例中国ブロックで立候補した樽井良和氏の活動をサポート。その後、本部からの岡山県連設立への協力の要請に応え、幹事長としての参画を決めました。県連には岡山市議3名が所属していて、その他にもサポーターとして参加する友好議員が複数います。

〈統一地方選〉
キャラバンの一環として、岡山を訪れた玉木代表は統一地方選を「地方組織拡大の機会」と位置付け、更なる擁立を目指す考えです。岡山では、衆院選・参院選で比較的比例票が出ています。が、岡山でも所属議員の全員が県庁所在地である岡山市の選出です。その他の地域での議員誕生が重要になってきます。岡山県議選では、政令指定都市である岡山市の各区、定数の多い倉敷などで擁立を目指す考えです。そのほかの市町村議選でも積極的に擁立を図りたいとしています。
また、サポーターとして参画している産別組織内議員の入党も今後促す必要があります。


○広島県

代表:礒崎哲史
所属議員:0名

〈県連について〉
今年2月に設立された県連です。参院選では、「複数区では独自候補を擁立する」という原則方針と、旧民主系政治団体「結集ひろしま」を中心とした統一候補擁立の動きの狭間で、相当ハードな交渉が行われたといいます。国民県連は、統一候補とする場合、立憲の党籍を持たないことを条件とし、満たされない場合は独自候補を立てる意向を立憲側に伝えていました。最終的には、三上氏でまとまり推薦。危なげなく当選し、今国会からは立憲会派で活動しています。
現在、常任幹事として複数の議員が県連に参画しているものの、参加する県連に所属している議員はいないと報じられています。

〈統一地方選〉
議員不在県となっています。が、常任幹事として広島県議1名、福山市議1名がいて、まずはこの二人に対する党としての対応が焦点。玉木代表がキャラバンで、「県内でも所属議員倍増に取り組む」としたのはこの二人も含めてだと思われます。
中国地方一の人口を誇る広島で候補者を擁立していくことは、衆院比例中国ブロックで議席を獲得することにつながります。ブロック内の全ての県が自民王国という現状の中、広島で重点的に擁立を進める考えです。


○山口県

代表:大内一也
所属議員:0名

〈県連について〉
旧国民から立憲へ合流し、昨年の衆院選で山口1区から立候補していた大内一也氏が離党、その後入党し、県連を設立しました。玉木代表は「ウェルカム・バック」と、大内氏の復党を歓迎しました。参院選では、大内氏が山口選挙区から出馬、3位での落選となったものの、比例票の掘り起こしにつなげました。

〈統一地方選〉
大内氏が、UAゼンセンの順組織内候補として県議選の周南市選挙区から出馬が決まっています。周南は大内氏の地元。参院選では、大内氏が自民に次ぐ2位の得票が出ていて、立憲候補を大きく引き離していました。選挙中も市内で重点的に活動を行いました。党としては絶対に通したい重点候補の一人と言えるでしょう。
しかし周南市選挙区には、旧党時代から行動を共にし連携してきた、旧国民出身の立憲所属、現職県議がいます。県議と大内氏は、お互いの選挙を、同じ党の仲間として支援しあってきた間柄になります。選挙区の定数は5で、うち4議席を占める自公現職は固いです。つまり、立憲と国民での5番目の議席の争いに発展する可能性があります。大内氏は、「(立憲現職とは、県議会でも)協力したい」としていますが、一部報道ではその情勢の厳しさから、両党が調整をするのではないかとも報じられています。
そのほかの市町村議選でも積極的な擁立を図る考えですが、県連代表の大内氏が自身の選挙も抱えているため、擁立作業は難しくなりそうです。
全国一の自民王国である山口ではそもそも野党議員の数が少なく、国民県連としては、無所属であっても、国民系の産別の組織内議員は全力でバックアップする方針で、これまでも大内氏は山口市議選・岩国市議選の応援に奔走しています。


○香川県

県連代表:玉木雄一郎
所属議員:8名(県議2名・市議6名)

〈統一地方選〉
国民民主党は、全国で、地方議員倍増の目標を掲げていますが、香川においても例外ではありません。玉木氏も「代表の地元では必達です」としており、県内でも議員を倍増させるよう、擁立を進めています。
県議会では、2区内の空白区に重点的に擁立を進める方針。現有の二議席では議会活動に制約が多く、議席増はマストと言えます。最大の注目ポイントは国民民主党の支持率が20%を超え、玉木氏の得票率が70%を超えるさぬき市での対応です。前回、旧国民で当選した現職は、野党再編を経て、現在県議会の立憲系会派の団長を務めていて、参院選では立国が乱立する中、立憲候補の支援に回りました。国民民主党として議席を増やすことを優先するのか、それとも立憲や県議との信頼関係をとるのか、難しい判断を迫られそうです。その他、高松市選挙区では、先の県議補選で惜敗した金藤氏も再度出馬する意向で、現職の山本県議と合わせて二議席を取れるかが焦点。まだ非公表ですが、その他一名も擁立する方針を既に固めています。
市町議選でも、新人の擁立が止まりません。正式には非公表となっていますが、さぬき市では現職の2名に加え新人1人、空白区の宇多津町では新人2名、高松市でも複数の新人をそれぞれ擁立することが香川でのタウンミーティングでも発表されています。
ただ、いくら玉木氏の地元といえども、全員当選がなるかは不透明です。昨年春の丸亀市議選(定数24)では新人を擁立しましたが、玉木代表は同時進行で行われていた参議院の補選の応援で全国を飛び回っており、なかなか丸亀市に入ることができませんでした。結果は落選、2名を通した立憲とは対照的な結果でした。
他でもその傾向はあらわれていて、前述のさぬき市選出の県議は、玉木氏が地元に張り付いて行われた2015年の統一地方選では一位で当選を果たしているものの、2019年、党の代表になり香川に張り付くことができなかった選挙では次点落選の自民候補に数百票差まで迫られました。
ただ、昨年から衆院選・参院選と、玉木氏が「地元にいない」選挙でも順調に得票を積み重ねていることを見れば、玉木氏の個人ブランドから脱却し、国民民主党の名前や政策も一定程度認知度が増しているといえます。
全員当選させ、県内でも議員倍増なるか。代表のお膝元での決戦も厳しい戦いとなりそうです。


○愛媛県

代表:榛葉賀津也
所属議員:1名(市議1名)

〈県連について〉
前回衆院選で愛媛2区で出馬した石井智恵・前県議が中心となり設立されました。松山市議選では、四国初のLGBTQの当事者議員として当選した渡辺・松山市議が、追加公認というかたちで、現在は県連幹事長を務めています。石井氏は次回の衆院選で新1区で出馬する意向です。

〈統一地方選〉
石井氏が県議時代に地盤として松山市選挙区で、後任として学習塾代表の浅岡氏が出馬する意向です。石井氏が出馬する衆院1区は、松山市が大部分を占めていて、渡辺氏含め盤石な組織体制を築きたい考えです。
そのほかも積極的な擁立を図る方針を示す一方で、石井氏は「浅岡氏の当選に注力したい、という気持ちもある」としていて、県連の体力を浅岡氏に割く方針です。


○徳島県

代表:黒崎章(徳島県議選)
所属議員:2名(県議2名)

〈県連について〉
今年2月、「立憲では物足りない有権者もいる」として徳島県議2人が中心となり県連が立ち上がりました。参院選徳島高知選挙区には「擁立を目指す」としたものの、大塚高知県連代表は「立てたいのが前提だが調整が必要」、玉木代表は「合区なのでなかなか厳しい」と、擁立にはあまり前向きではありませんでした。が、幹事長に就任した仁木県議が県連の会合で「幹事長の職をかけて(擁立を)やる」と述べ、強い決意と意欲を示しました。立憲さえ断念した候補者探しは難航しましたが、選挙戦直前に、元高知県議の前田強氏の擁立を発表。地方議員ゼロで実態が伴っているとは言い難い高知県連をカバーするため、チラシ作りからポスター貼りまで、県連幹部自ら離島まで出向き、選挙戦を展開しました。

〈統一地方選〉
キャラバンで訪れた玉木代表は、各種市町村議会議員選挙への積極的な擁立方針を示すと共に、徳島県知事選に候補者の擁立を検討する考えを示しました。「自民が割れるならわれわれにとってはチャンス。良い人材がいれば擁立を検討したい」と述べています。独自で国民系候補を立てるのか、それとも立憲や、徳島では強い力を持つ維新と協力して野党で候補を立てるのか、まだ不明確なことに加え、首長選挙への擁立は極めてハードルが高く、実際に擁立作業まで至るかも注視。
また徳島県議選では、まずは2人の現職の当選なるかが焦点。特に仁木氏は前回の選挙で、完全無所属の立場で初当選しており、国民民主党の看板を背負うことがプラスにはたらくか、マイナスにはたらくか。
また、特に県内で勢いを増す維新が参戦すれば、どの選挙区であれ、一気に激戦になる可能性があります。議員不在の県都徳島市一円で積極的な擁立を目指す徳島県連。これまでも自立的な対応をとってきただけに今後の擁立作業に要注目。


○高知県

県連代表:大塚耕平
所属議員:0名

〈統一地方選〉
参院選にも立候補した前田強・前県議が、県連副代表を務めています。高知市内を地盤として、選挙後も党籍を持ちながら政治活動を継続されています。参院選では徳島高知両県の全市町村を回り、落選確実の報道が出た後の記者団の取材にも「自共以外の選択肢を求める声を感じた。改革中道の旗を守りたい」と、今後の活動に意欲を示していました。
玉木代表も「県内で複数議員を誕生させられる可能性がある」と指摘し、積極的な擁立の方針を強調しています。


○大分県

代表:佐藤昭生
所属議員:3名(市議3名)

〈県連について〉
足立信也参議院議員(当時)が一人で立ち上げた県連。設立当初は地方議員がゼロでしたが、去年春のいわゆる「プチ統一地方選」で足立氏の元秘書ら二人を党推薦で通し、のちに一人が入党し、三人の規模になりました。
参院選では、足立氏が与党と連携を強める党本部の姿勢に反発、選挙期間中は徹底的に党名を隠す戦術をとり、立憲重鎮などを応援弁士に呼び支持拡大に腐心しましたが、惜敗。今年度分の党員更新を見送る、というかたちをとり、先月離党しました。今後、県内の地方選挙にでる可能性は否定し、政策シンクタンクに関与する考えも併せて示していました。
足立氏の公認の県連代表には、同氏の元秘書である佐藤・豊後大野市議が就きました。

〈統一地方選〉
公認候補予定者として、既に大分県議選(大分市)に、県連総務会長を務める元大分市議を決めています。電力総連の支援を受け、当選を目指す考えです。玉木代表は、足立氏の落選を「痛恨の極み」とし、県内での党勢拡大に強い意欲とこだわりを示しています。
大分県知事選では、現職が不出馬を表明。早速、野党系の安達澄参議院議員が出馬する方向で最終調整を進めています。県連としての対応に注目。


○熊本県

代表:長友慎治
所属議員:2名(市議2名)

〈統一地方選〉
玉木代表は、熊本県での最低目標として、「県議をつくる」ことを挙げています。九州で最後に設立された県連にあたり、参院選でも、衆院選より得票を減らすなど、思うような結果は出ておらず、支持基盤も盤石とは言えません。参院選では連合に押されるかたちで、立憲新人を推さざるを得ませんでした。その中で、所属市議がおり、県内で人口が多い地域にあたる、熊本市や八代市で擁立を目指す考えです。


○佐賀県

県連代表:大塚耕平
所属議員:0名

〈県連について〉
参院選までに全国で県連を立ち上げる流れで、佐賀においても例外ではなく、所属議員はいないものの、連合佐賀の協力を得て設立されました。
佐賀で候補者擁立のなかった参院選を、県連として、「候補者のいない選挙は難しい」と総括。次期参院選の対応について、大塚県連代表も「候補者をたてたい」、玉木代表も「その前提で進めたい」と意欲的。衆院で県内の小選挙区を独占している、立憲の原口氏・大串氏との関係を、大塚県連代表は「知己の仲」と表現していて、一人区である佐賀で擁立するとなれば、少なくとも立憲とのコミュニケーションは必須と言えます。

〈統一地方選〉
県内に「(出馬に)興味を持っている支持者がいる」として、擁立に意欲的。県連設立時の会見で、大塚氏は県議選でも「候補者を発掘したい」と語っていて、人口が多く定数が多い地域を中心に、擁立を進めていく考えです。
地方議員ゼロの県連の中では、比較的自立しているといえ、県連主体で擁立作業を進めているようです。玉木代表は、佐賀初の国民民主党公認候補予定者の発表を年内に行う考えを示しています。


○福岡県

代表:大田京子
所属議員:3名(県議1名・市議2名)

〈県連について〉
旧国民出身で、その後無所属で活動していた地方議員らが再結集して設立されました。衆院選では比例候補を、参院選では選挙区候補をそれぞれ擁立していました。衆院選時、宮崎2区で長友慎治氏が比例復活していますが、実は九州ブロックの最後の議席は、れいわ・社民・国民の3党で激しく争っていて、議席獲得はギリギリでした。その中で、福岡県連として擁立した比例候補は、ブロック内の労組への挨拶回りを徹底して行い、「ギリギリの議席獲得」へ繋げた、と報道されています。
参院選では、大田・県連代表自らが県議を辞し出馬。五番手で惜敗したものの、共産を上回る得票を記録しました。

〈統一地方選〉
来春改選を迎える議員は、全員が公認or推薦で出馬する考え。参院選で落選した大田・元県議は再度県議選に挑む考えを示し、公認が内定しました。そのほか、福岡市議選の四人の新人候補の擁立を決めていて、今後さらに拡大していく見通しです。
玉木代表も参院選では連日福岡入りし、全国キャラバンの一箇所目の地に選ぶなど、福岡を重視。県内においても地方議員倍増へ、擁立作業が進んでいます。


○宮崎県

県連代表:長友慎治
所属議員:10名(県議1名・市町議9名)

〈県連について〉
玉木代表の分党表明後、公認が決定された長友慎治・宮崎2区の合流新党不参加表明に伴い、同じく不参加を決めた旧国民の大半の地方議員らが設立した県連。長友氏が比例復活当選し、国会議員を擁することになりました。
参院選では長友氏の同級生で公設秘書の男性が立候補。立憲は県内で知名度がある女性の擁立を決め、衆院選の1区・2区の協力関係から分裂選挙となりました。立憲は国民側の取り下げを望み、党本部同士も協議しましたが、長友氏は「国民民主党はいつ消えてもおかしくない政党」と、調整に強行姿勢を示し続け、一本化断念となりました。
結果は落選、ただ比例票の掘り起こしには大きな役割を果たしました。

〈統一地方選〉
長友氏自身のNPO法人の活動の仲間らも出馬を決めるなど、同氏ならではの人脈により、さまざまな年齢・職業の8人の新人が活動しています。
県議選では宮崎と延岡でそれぞれ新人を公認。延岡は前県連代表の現職の勇退に伴い、現延岡市議が転身して臨みます。
市町村議選への擁立も積極的。宮崎・延岡・日向でそれぞれ複数人の新人を立てています。ただ、当然、労組系の現職の勇退もあるとみられ、特に現有7議席の延岡市議会で(勇退分に新人の擁立を足して)最終的に候補者数が何人になるのかも焦点。また、宮崎市議会では三人の公認候補予定者を決めていますが、県内でそれほど党の基盤が強い地域であるわけでないことからかなりのチャレンジ。結果に注目。


○長崎県

県連代表:西岡秀子
所属議員:15名(県議3名・市町議12名)

〈県連について〉
新国民の結党大会の2日前、西岡氏が玉木代表に参加の意向を伝えました。西岡氏と行動を共にすることを望む議員らも残留を決め、長崎県連の設立に至りました。
衆院選で西岡氏が立候補した長崎1区には、自民が安倍前首相(当時)の元秘書、共産候補がそれぞれ立ち、全国有数の激戦区に。玉木代表は第一声の地に選び、連日応援に入りました。結果、西岡氏は、どの候補にも比例復活を許さず大勝。比例でも県内で多くの得票が出ました。
が、参院選では、選挙区候補を立てられなかったことに加え、国民系の労組が、立憲から立候補した比例候補の応援に回り、比例票が激減。厳しい結果となりました。

〈統一地方選〉
長崎市と佐世保市で重点的に候補者を擁立する考えです。玉木代表も長崎県連を「基盤の強い組織にしたい」と県内での統制拡大に意欲的。
県議選では、長崎市と諫早市の現職3名に加え、定数の多い佐世保で労組系の新人を擁立します。長崎市選挙区ではでは、維新や参政が新人の擁立を目指していて、国民県連としては現有の2議席を守れるかの戦いとなり、新人の擁立はない見通し。佐世保では、現職の議席は「固い」(長崎新聞)とされており、維新などの新人と共に争う戦いとなりそう。
市町議選でも、長崎市議選で新人二人を立てる考え。ただ、現職全員当選のハードルも低くはありません。佐世保市議会では4名、長与町議会では2名、長崎市議会でも4名と、それぞれが公認で戦う意向で、それぞれ党の体力(基礎票・活動量)を考えれば、なかなかの数です。維新や立憲も、新人の擁立も含め検討中としていて、厳しい戦いになりそうです。


○鹿児島県

代表:田村まみ
所属議員:2名(市議2名)

〈統一地方選〉
県議選では、鹿児島市選挙区で元鹿児島市議の新人を擁立します。今夏の県議補選にも党公認で立候補し、三番手で惜敗しています。県議不在県である鹿児島でも、「県議を誕生させたい」(玉木代表) 考えです。
鹿児島では、立憲県連が分連の様相を呈しています。立国合流時の協議への不満から、新立憲を集団離党した、旧国民出身の議員らがいます。彼らは、現在の国民民主党との協力にも意欲を示していて、ここの関係がどうなるかも注目です(入党するのか、選挙で協力関係が取られるのか)。
また、鹿児島県連では、産別のトップらが県連の役員を務めるなど、連合鹿児島との関係も強固です。現在県連に所属する、連合系の鹿児島市議・薩摩川市議の2名から議員を増やすためには、組織内候補でありながら無所属である現職の入党、新人候補の擁立が重要。
「鹿児島から党勢拡大ののろしを上げる」とした玉木代表。国民民主党の対応も、「今後本格化する」(MBC)とされていて、特に注目度が高い県になっていると言えます。


○沖縄県

県連代表:大塚耕平
所属議員:0名

〈統一地方選〉
実は、沖縄での統一地方選は先月終わっています。沖縄市議選や恩納村議選をはじめとした各市町村で議会選挙が行われましたが、国民民主党として、公認候補も推薦候補も擁立することができませんでした。他党の結果を見てみると、維新は三人立てて全員落選という結果であるのに対し、参政は一人を通してきました。この結果を見ても政治状況が極めて特殊であることは明らか。間違いなく国民民主党の党勢拡大が最も厳しい地域です。参院選・県知事選と、主要な選挙も対応は全て自主投票でした。
加えて旧党時代から、辺野古に関する政策の若干の変遷も見られます。旧国民では、「(移設ができるかどうか見極めがつくまで)即刻中止をしていったん凍結すべき」(玉木代表)という立場で、野党の中では比較的穏健派だったものの、オール沖縄の一員として、共産らと共同での演説会なども行っていました。が、今春の県連設立会見では「(移設は)重要な選択肢」(大塚県連代表)と指摘、参院選でも候補者アンケートに対し多くの公認候補が「どちらかと言えば賛成」で回答しました。
一方、大塚県連代表からは「知事として十分」と玉城氏を評価する発言も出ており、地方議員のいない沖縄での、党の政治スタンスが固まっていないと思われます。
玉木代表は11月中に、大塚県連代表と共にキャラバンで訪れる方向で調整しています。ここでの玉木代表の発言を聞かないことには、何もわからない状況です。注目は、オール沖縄との関係性、地方選で擁立していくのか、玉城県政との距離感に関する発言。


次の日曜から、研修旅行で福岡・長崎・佐賀に行きます(太宰府〜軍艦島〜グラバー園周辺〜平和公園〜ハウステンボス〜吉野ヶ里)!
現地は暑いんかな?とか色々考えてるんですが。
○博多駅構内の「ラーメン街道」でのおすすめ店
○ハウステンボスでおすすめのご飯食べるところ
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