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124 みんなのやる気が学校を動かす

教員時代の嬉しかった思い出です。

年度初めはやることがいっぱいあってすごく忙しいです。学級活動が続き、委員や係、班編成、学級目標や班のスローガンなど話し合うことがたくさんあります。教科書配布や掲示物づくり、スポーツテストの準備もあります。その間に教師には会議や出張が入って、時間がいくらあっても足りないくらいです。生徒たちに「ヘルプ・ミー!」と大声で叫びたくなります。

そんな中で嬉しいことがありました。生徒の「やる気」と「ボランティア精神」を感じたことです。新学期2日目、重い教科書運びを買って出てくれた元気なMくんたち、ロッカーのシール貼りをしてくれたKさんたち、下駄箱のシール貼りはT&Sコンビがやってくれました。

委員や係が決まってからはさらにスピーディーにことが進みます。私が学級委員のN君とFさんにひとこと言っただけでクラスがどんどん動いていきます。そればかりか「〇〇もやっていいですか」と私の頭が回らないことまで提案し、自分たちでどんどん進めてくれます。

委員や係はアッと言う間に決まりました、今週中に班編成ができればいいかなと思っていたのに、私がちょっと職員室に行って戻ってきた時には班は決まっていました。班長はみんな立候補だというではないですか。すごい!行事の責任者も決定していました。スポーツテストの補助員はMくん、Oくん、Tくん、Kくん、そしてWくんが立候補。学級目標が決まるとHさんが「掲示用の目標は私が書きます」と言ってくれました。時間割はMさんが作成してくれました。

他にも次々に舞い込んでくる仕事。でも、生徒たちといっしょだったら私は大丈夫。一人であたふたする必要なんかありません。何とも力強い助っ人です。この先も必要だと思うことはどんどんやってほしいです。どうせやるんだったらやらされてやるより、自分から進んでやった方が気分もいいですし、やりがいもあります。

クラスを、そして学校を動かすのは教師ではなくて生徒だということを実感しました。一人一人の「やる気」が学校を動かすのだと生徒たちを見ていて思いました。それ以来「やる気」を引き出すことが教師の大切な役目だと思っています。


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