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トラックの助手席に乗って旅する気分になれる番組

トラックの助手席に乗せてもらって旅する番組があります。NHKBSで放映している「ワールド・トラックロード 〜俺の助手席に乗らないか〜」です。長距離トラックのドライバーの日常を描いたもので、ドライバーの仕事を疑似体験しながら車窓の景色を楽しむことができます。

番組は海外ではなく日本の制作です。スタッフは助手席に乗せてもらったらあとはすべてドライバーに任せます。立ち寄る場所、寝泊まりする場所、食事する場所などもすべてドライバーに合わせて決めます。

初回の放送は2022年4月29日。これまで以下の4本が放映されました。

第1回:アメリカ 4日間 3600キロ(アイダホ州~オレゴン州~ワシントン州~ユタ州~ネバダ州) 

大平原に伸びる一本道。地平線に沈む夕日。全米からトラックが集う小さな町の絶品バーガーショップ…ガイドブックに載っていないアメリカの素顔を、道を知り尽くしたドライバーが自分だけの特別ガイドとなって案内する4日間3600キロの旅。コロナ禍で思いっきり旅行に行けない今こそ、新たな旅の魅力をお届けする。

番組ホームページ

第2回:オーストラリア 6日間 4300キロ(クイーンズランド州~クイーンズランド州~南オーストラリア州~西オーストラリア州)

赤土の大地を横断する長距離トラックの助手席から見えた絶景とは? 世界のトラック野郎が見る景色を“主観”で楽しむロードドキュメンタリーの第2弾!今回の舞台はオーストラリア。6日間・4300キロ大陸横断の仕事に密着!ガイドブックにはないオーストラリアの素顔とは? カンガルーやコアラに注意!標識にびっくり! 荒涼とした大地“アウトバック”を疾走!オーストラリアで一番長い約150キロ直線の道

同上

第3回:アジア(タイ~ミャンマー国境)

今回の舞台はアジアのタイ。家族を愛するドライバーの仕事に密着!目指すはミャンマーと国境を接する町メーサイ。トラックの車窓越しに見える普段着のタイの暮らし。行く先々の食堂で味わう絶品のタイ飯。4か月ぶりに異国・ラオスに暮らす家族と感動の再会!

同上

第4回:ヨーロッパ 2300キロ(ドイツ~フランス~スペイン~ポルトガル)

世界の長距離トラックの助手席にカメラを据えその風景を配達先まで味わう旅。今回はヨーロッパ編。ドイツ~フランス~スペイン~ポルトガルと国境を越える約2300キロの旅に密着!▽今回のドライバーは家族思い、ドイツ人のラルフさん▽車窓から見えるのはライン川などの大河や広大なぶどう畑、スペインの聖地へ向かう巡礼路、、、刻々と変わるヨーロッパの素顔を体感▽ゴールでは雄大な大西洋が待っていた!

同上

2メートル以上の高さの助手席から見る海外の車窓風景は圧巻です。日本と比べてスケールは段違いに大きいです。そんな風景を実際にトラックに乗っているような気分で楽しめます。さらにトラックの車内も興味深いです。電子レンジや冷蔵庫、ベッドもあり、まるで巨大なキャンピングカーのようです。何日も生活するのですからドライバーにとっては住まいと言えるものなのでしょう。

どのドライバーも仕事に生きがいを感じ、プライドを持って働いています。家庭とのつながりを何よりも大切にしているのが印象的でした。離れていても常に家族のことを考え、スマホで「会い」、それを仕事の糧にしていることがわかります。営業職から転職したというドイツのドライバーが家族との時間が増えたのが一番よかったと言っていました。日本のトラックドライバーの労働環境との大きな違いを感じます。いつか日本のドライバーのことも取り上げてほしいです。現状を改善するきっかけになるのではないかと思います。

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