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人を疑うことが多くなったように思う

「ピンポーン!」玄関のインターフォンが鳴りました。モニターに映っているのは作業服姿の男性です。何の用かと聞くと電気メーターの取り換えに来たと言います。一瞬警戒しました。事前にそんな連絡がなかったからです。

出てよいものかどうかも迷いました。最近は来訪者に警戒する癖がついています。

用心しながら玄関のドアを開けると男性が「数日前に工事連絡のチラシをポストに入れておいたのですが」と言います。私には見た記憶がありませんが、もしかしたら私がチラシを見逃していたのかもしれません。ジャンクメールといっしょに捨ててしまったのかもしれません。作業は外で行うということでしたので電力会社の委託であることを確認して作業してもらいました。

作業は数分で終わりましたが、猛暑の中家々を回って作業する彼は汗びっしょりでした。立ち去る男性の後ろ姿を見ながら私の心は複雑でした。最近は人が尋ねてきたら不審者ではないかと疑ってしまいます。モニターで確認しますが、直接応対するかどうかも迷います。電話やメールも同じです。電話はまず詐欺を疑います。メールも送信者が本物かどうか疑います。知人の名前であっても疑ってしまうことがあります。

人を信じることが難しい世の中、用心していてもつい騙されてしまいそうです。人を疑うことが日ごとに増えている自分に気づき、複雑な気持ちになります。今日はそのあとも大切な荷物を届けてくれた宅配業者に「疑ってごめんなさい」という気持ちになりました。


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