あまりの窮屈感で私はロボットになって走り出した

生きていれば色々起こります。
些細なことで、人間関係はガラリと変わる。

不器用な私は、あまりに窮屈な現状で
つい想像してしまったのです。

私は小さな箱の中にぎゅうぎゅうに詰められている。
狭いのが苦手で閉所恐怖症な私はストレスが溜まって
そこから左腕を一気に伸ばし、壁をぶち破る。
また反対側の右腕を勢いよく伸ばし、またぶち破る。
それを繰り返し、手足、頭が箱からピョコっと出して
自由に動かせるようになる。
まるでロボットに変身したかのようなイメージ。
夕陽をバックに
その勢いのまま走り出して
いつのまにか、箱自体を引き剥がし捨てて
穏やかな海を泳ぎ
どこまでもいけるような感覚になった。

実際は泳げないので、これはイメージです。
夕陽に照らされた海は、色とりどりで見ているだけでも心を奪われそうになるくらい美しかった。


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