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【ベストアルバム】 2023年9月度


はじめに

昔話ばかり書いているのも何なので、毎月入手したアルバムの中からベストアルバムを紹介していきます。サブスクリプション&ストリーミングだと「毎月入手した」のはどういうことかという気もしますが、取りあえず「毎月ダウンロードした」を「毎月入手した」としています。

今月入手したアルバム

まずは、今月入手したアルバムとEPのリストからです。今月はEP1枚とアルバム16枚と数的にも多めですが、WilcoとかCHAIとか神サイとかSoccer MommyとかThe NationalとかJames BlakeとかThe Chemical Brothersといった新旧洋邦の有力どころの新作が揃っていて、内容的にも充実の1ヶ月でした。

そうそう、僕の年代には懐かしいAshTeenage Fanclubも新作を出してます!

  1. Dance till All The Starts Come Down(The Lilac Time)

  2. 心海(神はサイコロを振らない)

  3. Cousin(Wilco)

  4. Isn't It Now?(Animal Collective)

  5. Karaoke Night - EP(Soccer Mommy)

  6. Nothing Lasts Forever(Teenage Fanclub)

  7. CHAI(CHAI)

  8. It's The End of The World But It's A Beautiful Day(Thirty Seconds to Mars)

  9. Laugh Track(The National)

  10. Race The Night(Ash)

  11. Playing Robots into Heaven(James Blake)

  12. Music for KIDS(Folk Implosion)

  13. Careful!(Deeper)

  14. Bird Machine(Sparklehorse)

  15. Everything Is Alive(Slowdive)

  16. For That Beautiful Feeling(The Chemical Brothers)

  17. It Only Gets Worse(The Supernaturals)

今月のScrobble

過去30日間にMacとiPhoneで聴いた音楽をLast.fmにscrobbleした回数のチャートも載せておきます。

2023年9月に聴いた回数の多いアルバムトップ10

今月の1位はダントツでSparklehorseの"Bird Machine"。2位のThe Chemical Brothersはもっと聴いたような気がするし、Slowdiveがこの順位なのはオカシイ気もしますが、lastfmがおっしゃるにはこのくらいの回数のようです。月末ギリギリにリリースされたWilcoSoccer Mommyは10月度にリリースされる作品次第ですが、結構上位に入って来そうな感じです。

今月のベストアルバム

久しぶりのSlowdive、安定感抜群のWilco、楽しさ満載のCHAIあたりも非常に良いアルバムだったので悩みましたが、今月のベストアルバムはscrobbleの回数通り、Sparklehorseの"Bird Machine"をチョイス。

13年ぶり5枚目のスタジオアルバム、という書き出しが良いのかどうかは迷うところですが、中心メンバーMark Linkousの自死によって解散を余儀なくされた後、感性間近だった作品を彼の兄弟が信頼できるミュージシャンと共に仕上げた作品。

昨年未発表曲として公開されたアルバムのリードトラックでもある"It Will Never Stop"は、歪んだボーカルとギターによるコンパクトながらも昔の彼らのサウンドを思い起こさせるものでした。そして、アルバムリリース前にプレビューされた"Evening Star Supercharger"は穏やかでほっこりしているものの、繊細で壊れてしまいそうな部分も垣間見えて、この曲でも相変わらず「丁寧に作り上げた不安定ゆえの美しさ」という持ち味を発揮。

どこまでがMark自身の手によるものかを知る由はありませんが、アルバムを通した世界観は確かにSparklehorseが描き出してきたもので、「墓を掘り返すようなことをしやがって」という批判もあるかも知れませんが、Sparklehorseの5枚目のスタジオアルバムと言って差し支えない作品。

既にSparklehorseを知っている人は少ないと思いますが、以下の2曲を気に入ったら、超絶素晴らしい2ndアルバム"Good Morning Spider"、Dave Fridmannをプロデュースに起用して繊細に音を紡いだ3rdアルバム"It's A Wonderful Life"を是非。

おわりに

The Chemical Brothersは"The Darkness That You Fear"路線の曲が多かったら良いなあと思っていたけど願いは叶わず、James Blakeは難解でしたが、作品を出し続けてくれることには感謝。予想外に良かったのはAshの新作で、終盤になると息切れ感はあるものの、初期の頃のような青臭さが聴けるアルバムは結構気に入りました。

10月のリリースリストを眺めていると、個人的にはちょっとさびしめ。11月に入ると年末進行が加速してコンピレーションや企画ものが増え出すので、もう一発イキの良いオリジナルアルバムを聴きたいところです。

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