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カウントダウン0.9

いよいよ来週は、卒業式、終了式という小学校も多いのではないでしょうか?

小学校の教務主任としての年度末の締めのお仕事に来年度の準備が重なり、文字通り目の回るような忙しさのリッケンです。

今日は、子どもたちのやる気を引き出すカウントダウンのお話です。

人は、期限を決められるとやる気のスイッチが入ります。

それは当然のこと。

①いつでもいいけど、クラスのQUアンケートの結果を分析して出してね。
②来週の金曜日までに、クラスのQUアンケートの結果を分析して出してね。

どちらがやる気になるのか一目瞭然。②ですね。

人は、期限や時間を決められてカウントダウンが始まるとやる気になるのです。

クラスの中では、よくカウントダウンタイマーが使われます。
それから、タイマーを使わずに口でカウントダウンをすることがあります。

みなさんは使い分けをされていますか?

今日はカウントダウンの使い分け、それから、とっておきのユーモアを使ったカウントダウン0.9についてお伝えします。




カウントダウンタイマーを使う時

明確に時間が決まっているものの時に使います。

・計算ドリル(目安時間が決められている)
・漢字ドリル
・帯活動
・テスト
・作業指示を出した後(授業時間のタイムキープをする意味での)
・班での交流

この中でも使い方は2種類に分かれます。

1つ目、授業中取り組む計算ドリル・漢字ドリル・帯活動やテストなどは、延長せずきっちり時間で切ります。

2つ目、作業指示を出した後や班での交流などは、あくまでタイマーを目安として、子どもたちの様子を見ながら多少の伸び縮みがあると思います。ただし、再現なく延長することは厳禁です。

この2つをごちゃ混ぜにすると、うまくいかなくなるので注意です。

「時間が足りない」と言えば先生はいつも延長してくれる。時間を意識する必要はないというヒドゥンカリキュラムを教えることになります。

次に、口でのカウントダウンです。



口でカウントダウン

よく使うのは、作業指示を出して、何かを準備させたり、片付けさせたりする時です。

・帰りの用意
・机の上のものをしまう
・必要なものを机の上に準備する

こんな時に、口でカウントダウンをします。

口でカウントダウンすることには大きなメリットがあります。

子どもたちの様子を見ながら「時間を調整できる」ということです。

例えば、理科の実験後、実験キットを箱にしまうという作業指示をしたとします。先生の目測としては、1分あればできると踏みました。

ところが、片付けが苦手な子だけでなく、多くの子どもも、意外と時間がかかってしまった。

そんな時に、タイマーを使っていたら、無情にも時間は進み、多くの子にとっての失敗体験となります。

これは、子どものせいではなく、先生の目測の失敗です。その責任を子ども達にお押しつけることになります。

でも、口でカウントダウンしていれば、調整することができます。

15、
14(あれ?結構な子がまだ手間取っているな・・・)
1〜3〜、
1〜2〜、
1〜1〜、
10〜〜〜〜
9〜〜〜、
8〜〜〜、
7〜〜〜、
6〜〜〜、
5〜〜〜〜、
4〜〜〜〜、
3〜〜〜〜〜、
2〜〜〜〜〜〜、
1〜〜〜〜〜〜、
0〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

こんな風にされている先生方も多いのではないでしょうか?

よく使われる方法なので、子どもたちも慣れています。

そこで、私はさらにユーモアを加えてこんな風にすることもあります。



カウントダウン0.9

5〜〜〜〜、(のんびりしている子に笑顔で近づいて意識させる)
4〜〜〜〜、
3〜〜〜〜〜、
2〜〜〜〜〜〜、(あれ?まだまだの子がいっぱいいる!まずい💦)
1〜〜〜〜〜〜、
0.9〜〜〜〜〜〜、
0.8〜〜〜〜〜〜、
0.7〜〜〜〜〜〜、(「え!そういうこと?」と子どもたちが笑顔になります)
0.6〜〜〜〜〜〜、
0.5〜〜〜〜〜〜、
0.4〜〜〜〜〜〜、
0.3〜〜〜〜〜〜、
0.2〜〜〜〜〜〜、
0.1〜〜〜〜〜〜、
0〜〜〜〜〜〜〜!
みんな間に合ったじゃない!このクラスすご〜い!(子どもたちニコニコ)

最後に大袈裟にクラスをほめるのがポイントです。

こんな風にユーモアを使っていくと温かい雰囲気で終えられます。

また、のんびりしている子に対しては、笑顔で近づいて軽くプレッシャーをかけることも大切です。教師の位置エネルギーを最大限に活用して非言語で伝えていきましょう。


まとめ

①カウントダウンタイマーと口カウントダウンの使い所を見極める
②口カウントダウンのメリットは時間の調整ができること
③口カウントダウンでユーモアを使ってみませんか?

よかったら、参考にして使ってみてください。きっと、子どもたちと気持ちの良い時間をつくっていけますよ。


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