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NeosVRという選択肢

こんにちは、rickyです。
みなさんはVRSNSをしていますか?
新しく環境が変わって四苦八苦されストレスを溜め込まれたり、気晴らしに旅行へ行きたいけど時間もお金もないなぁと感じられたりはしていませんか?
そんな時にVRSNSはとても便利です。
VRSNSには話を聞いてくれる方が居たり、様々なイベントがあったり、きれいな風景のワールドがあったりと非常に面白い空間です。
VRSNSはいろいろ登場しており、代表的なのがVRChatとClusterでしょうか?
VRChatはVRSNSで最大手といえるユーザー数を抱えており、Clusterは日本製のため日本人のツボを押えた良いプラットフォームです。

しかしあえてこの記事ではNeosVRというVRSNSをご紹介しようと思います。
この一見マイナーなのでは?と感じられるVRSNSがどういうものなのか?またどういうことができるのかを順を追って説明していきたいと思います。
この記事を読み終わった頃にはNeosVRの面白さや楽しさがわかっていただけるかと思います。

自己紹介

NeosVRについて語る私は誰なのかと疑問に思われるかもしれないので簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は2019年頃からVRSNSを遊んでおり、まだメタバースという言葉がそれほど一般化していない頃からVRの持つ可能性に魅入られてきました。
プレイ時間はそんなに長くはないですが、VRChat、NeosVR、Clusterとどれも1通り遊んでおり、VRSNSにおいて有名な方ともお話をする機会がそれなりにありました。

NeosVRとは?


チェコのSolirax社が開発したソーシャルVRプラットフォームです。
2018年5月にβ版がリリースされました。
まだ5年も経ってないと
日本でもメタバースに関してはトップといえるほどのねむさんもNeosVRを利用されています。(実際にNeosVR内でお会いしたことがあります。)


NeosVRの特筆すべきは開発経緯として教育用アプリケーションとして開発を開始したということでしょうか。
他のVRSNSがコミュニケーションやゲームからの派生に対してこの点はユニークな部分かと思います。
そのためNeosVR(以下Neos)では教育用途のワールドが存在します。
VR空間で学ぶというのは滅多にできない体験なので非常に刺激的な学びになります。
例えば以下の動画は『The Universe』というミクロからマクロまでの物の大きさを見比べれるワールドです。
これは動画で見る以上にHMDを使ってその壮大さを味わってほしいワールドです。

またマクローリン展開について学べるワールドを作られている方もおられます。

ワールドの種類

Neosは配信環境もやりやすく作られています。
例えば『First』というワールドを使えば簡単にコメントが降ってくる配信が実装出来たり、

毎週日曜日に開催されるCreator Jamでは毎週ごとに出題されるお題に沿ったワールドをみんなで作ったりします。

また大きなイベントとしてNeosFestaとMMCがあります。
NeosFestaは夏頃に行われる日本のイベントで、MMCは2月頃に行われるNeos全体のイベントです。
どちらもユーザーが主役のイベントで、各々が作り上げたワールドやアイテムを展示するイベントになります。
ここで作られたワールドはいつでも訪れることができます。
今の時期はMMCが終了し、素晴らしい力作の数々が公開されています。


他のVRSNSにない特徴

最大の特徴はユーザーができることの範囲がとても広いことでしょう。
代表的な2つをご紹介します。

Devツールチップ


インスペクターとDevツールチップ


Devツールチップを用いることでインスペクターと呼ばれる内部構造を解明する機能が使えます。
ワールド内のアイテムはもちろんアバターの改変を行うことができます。
例えば「Component」という仕組みを使うことで、アバターやアイテムに特定の機能を付与することができます。例えば、「Grabbable」という機能を追加することで、アイテムを掴めるようにしたり、「CircleAligner」という機能を追加することで、オブジェクトを回転させたり、「Snapper」という機能を追加することで、アイテムを装着させることができます。

LogiX


LogiXツールとノードブラウザ


Neosにおけるプログラミングシステムになります。
コーディングをするのではなくすでに存在するノードと呼ばれるものを組み合わせてプログラミングをしていきます。
基本的な型の概念や処理を行ってくれるノードが存在しており、作りこむことで様々なアイテムやギミックを作り出すことができます。
VR空間でプログラミングをするという感覚はとても面白く、自分の目の前にノードを展開するだけでなく、背後や頭上に必要なノードを置いておけます。
また実装中に後ろから他の方からアドバイスをいただけたりできます。
2次元的なプログラミングでは成しえなかった、すぐ近くに誰かがいてくれて教えてもらえるという環境を生み出すことができます。


利便性と未来を感じさせるアイテムの数々

ネオロイド 軽量アバターとしての解答

人型のアバターとそれを元に作っていただいたネオロイド


Neosにはネオロイドと呼ばれるかわいらしいアバターが作れます。
このアバターはNeoroidクリエイター2というワールドで作れます。
このアバターは非常に軽量化されており、大人数で集まるときに負荷をかけすぎない用途や自分の使用しているPCのスペックが比較的低いときでも動きやすくなります。
アバターからテクスチャをうまく反映させることでお気に入りのアバターの特徴を反映させたかわいらしいアバターを作れます。

ノークリップ 移動は楽々

床に埋まったりできます


ノークリップと呼ばれる移動方法です。
これはオブジェクトを貫通して動けるのでショートカットできたり、ワールド製作中に問題がないかを点検したりするのに非常に便利です。
目の前の物体を気にすることなく素通りする感覚は一度味わうと病みつきになります。
ただしワールドによっては世界観を壊さないためや制限を設けるために意図的に使えなくしているワールドもあります。

ゼログラビティ いつでも好きな体勢で
最近VRChatにも搭載されていますが、もっと前からNeosにはアイテムとして存在します。
使用すると体の向きや角度を自由にコントロールし真っ逆さまになったり、現実世界では寝そべっているのにNeos上では起きているように見せたりといった芸当が可能です。
なお使いすぎるとややVR酔いを誘発しやすかったりします。

他にもいろいろな便利アイテムやワクワクするようなアイテムを作られている方がたくさんいます。


どんな人がいるの?

感覚的にはエンジニアの方が多い印象でしょうか?
LogiXやプログラミングの知識と相関している部分がいくつか存在するためそういった方にとって居心地が良いみたいです。
といってもエンジニアの方ばかりという意味ではなく体感2~3割がそうかなといった肌感だという話です。
あくまで私個人が感じた感覚的な数字なので大きく前後するかもしれません。
後は知的好奇心の旺盛な方、作るのが好きな方、チャレンジ精神にあふれた方が多いです。
ゲームが好きな方も多い印象です。
新しいツールが出てくるとすぐにそれを試してNeosに取り入れようとする方がたくさんいるのでNeosはいつも発展と面白いものであふれています。
例を挙げるとGravity Sketchというモデリングツールで作ったモデルをNeosにインポートしたり、point-eというテキストからモデルを生成する機能を利用してワールドを作成したり、ChatGPTとの対話を反映したワールドを作り上げられたりしています。
実際にNeosから配信を行っている方もいるので覗いてみるのも良いかもしれません。

何か困ったときは?

はじめてNeosに来た時やアイテムやLogiXについてわからないことは多々あるかと思います。
そんな時にはメンターバッジを付けたメンターの方に聞くと親切に教えてもらえます。
バッジというのはアバターの上に表示されており、イベントだったり特定の行動をすることで付与されるものです。
メンターは誰でもつけれるものではなく、きちんとしたトレーナー制度をクリアした方が名乗っているのでわからないことは安心して尋ねることができます。

Neos Mentors badge

他にもNeosJapan DiscordというDiscordで質問出来たり、Twitterで#NeosVRのタグを付けておくと気が付いた誰かが答えてくれたりします。

イベント

初心者さんには毎週火曜日開催の「Neos VR初心者案内デー」がオススメです。
このイベントは全く初めての方もNeosでの操作方法を丁寧にサポートしてくれるイベントで基本操作やカメラ機能の使い方さらに希望者にはアバターのセットアップまで行ってくれます。
また初心者案内と銘をうっていますが、出戻りの方や操作を忘れてしまった方でも参加ができます。

毎週水曜日はNeosモデリング講習会があります。
これはNeosのLogiXやコンポーネントについて理解ができるイベントで目の前にいる先生に説明を受けながら決められたお題のモデルを作り上げていく流れになります。

毎朝7時に行われるラジオ体操なんかもあります。

定期開催ではありませんがTRPGを行っている方もいます。

他にもセイバースピンを行っているセイバースピン部にゲームセンターにケモノアバターたちが集まるケモノHub、不定期開催であるクラブイベントやゲームイベント、お絵かきイベントにもくもく会も存在します。

終わりに

Neosの魅力をざっくりと語ってみましたが、まだまだ語り足りない部分や私自身知らない部分もたくさんあります。
VRでの体験は言語化しきれない部分も多々あるのでぜひ1度Neosを訪れてみてください。
きっと素晴らしい体験があなたを待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは良いVRライフを~

引用資料など

https://neosvrjp.memo.wiki/d/%bb%cf%a4%e1%ca%fd


またTwitter、技術記事などの参考にあたって以下の方々の情報を参照させていただきました。

バーチャル美少女ねむ/Nem⚡大賞作家&Forbes注目のクリエイター100、υμβραν様、オレンジ/メタバース撮影技術者様、
Torazo◆Artist / NFTNYC2023 Artist Showcase VR様、cuber~様、FRICK様、よっしー@VRでTRPGを遊ぼう!様、Frooxius様、rhenium_vrc様、ここあ様、吹雪朔良様

本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。

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