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【ドラマ】『僕のいた時間』(番外編)リンゴとラブシーンの話

Rickyです。

前回、前々回と、『僕のいた時間』について、私が泣けたシーンの事を書きました。

前編はこちら

後編はこちら


病は違ってはいても、自分の経験と重ねているところもあり、涙腺崩壊ポイントが、健康な方とは少し違うかもしれません。
前編で書いたシーンは、私のケースとは違ってたが故につらすぎて泣き、後編のシーンは「病気の人あるある」+春馬君の演技に対する感動泣き、でした。

注目ポイントがずれてるついでに(?)、もうひとつ私が地味に感動したポイントをご紹介したいと思います。

物語の前半、拓人がひとりでメグの母を訪ね、メグの自宅で、一緒に夕食を食べるシーンがあります。
食後のデザートに、メグ母が、コタツで拓人と話しながら、リンゴを剥いてくれるのですが、浅田美代子さんのリンゴの剥き方が、美しいのです。
浅田さんは、まな板を使わず、果物ナイフ一本で、リンゴを剥きます。
剥いて、食べやすい大きさに切って、器に盛り、一通り話終わるタイミングに切り終えて、はいどうぞ、と差し出す。

長回しのシーンではないから、切り終えるタイミングが合ってるのはまあいいとして、まな板使わず、果物ナイフ一本て。。。😳

真似してやってみたけど、手を切りそうで、早々に挫折しました。
私が食卓でリンゴ切るとしたら、小さなまな板用意します。まな板無しでは無理。

浅田美代子さん、手先が器用なのかなぁ。地味に感動。
これからご覧になる方、リンゴを切る浅田美代子さんの手元、必見です!

さて、リンゴとは全く関係ない話に飛びますが、先日WOWOWで、映画『アイネクライネナハトムジーク』がやっていたので、楽しく観ました。
これで、『君に届け』『僕のいた時間』『アイネクライネナハトムジーク』を全部観たので、「たべはる」コンビの作品はコンプリートした事になります。

4年に一度のオリンピックコンビ、もちろんどの作品も大好きだし、作中のどのカップルもステキなんですけど、この3作品の中で、唯一ラブシーンとベッドシーン(というにはあまりに可愛いシーンですが)があるのが『僕のいた時間』なんです。

一回ずつ、チラッとだけのシーンですが、ほんとに、ラブラブで、可愛くて、ハッピーオーラに包まれた良いシーンです。

そこまでだんだんといい雰囲気になっていった2人が、これを機に、付き合い始める重要なシーンなんだと思うのですが、このシーンの持つ意味は、もっと後になって、すごく効いてくるのです。

このシーン、拓人は自分からキスをします。
ここ重要。
その後のベットシーンでは、自分から楽しそうにハグしてる。
ここ、すごく重要。

このラブラブなシーン、後半になるに従って、拓人は身体が動かなくなっていくから、自分からそういう事をしたくてもできなくなる、その切なさを描くための伏線のシーンになっているのですね。

私が1番大好きなシーンは、後半、メグとシゲ先輩が一緒に暮らすための引っ越し当日、ケジメをつけるために、拓人とメグが思い出の海へ出かけた2人のシーンです。

メグが拓人に「なにがしたい?」とたずねると拓人が「僕にはできない事だから」と応える。
拓人はメグを抱きしめたいんです。でも身体は動かない。
隣に座っている事しかできない。
隣に座っているのに拓人にとっては、果てしなく遠い存在のメグ。

たとえ抱きしめられたとしても、いまは他人の婚約者だしね。
いや、抱きしめられる自分なら、こうはなってない。なったとしても奪いに行けるし。

そうなんだよ、ほんの数年前なら、自分からキスもできたし、ハグもできた。なのに今は。。。

と、まあ、あのキュンキュンするキスシーンとベッドシーンがなければ、この海辺のシーンの切なさが1/10になってるかも、くらいの感じです。
これほどまでに、重要で意味のあるラブシーンって、なかなかないと思う。
拓人とメグのお互いに対する感情が盛り上がるシーンはたっくさんあるのに、せいぜい手を重ねるくらいしか触れ合いは出てこない「僕のいた時間」。
わりと簡単にラブシーンを使うドラマや映画が多いから、いかに「僕のいた時間」が、考え抜かれて、丁寧に作られたドラマなのか、と言う事を改めて感じます。

それと同時に、安易にキスしたりハグしたりしない拓人とメグを演じた2人にとっては、心情の表現は、ほんとに難しかったと思う。
脚本家さんも、演出家さんも、春馬君と多部未華子さんを信じているから、実現できた事なんだろうなぁと思います。いやはや、ほんとにすごいドラマだ。。。

その後、メグが拓人を抱きしめるのですが、ここで、拓人より先に私が泣いたのは内緒(笑

『僕のいた時間』の感想は、今回の番外編で完結です。

このドラマの「名セリフ」レビューは書いてみたいですが、それはまたいずれ。。。


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