「真実は強い。」はじめての営業会議で。

飲食店の店長になっての、はじめての棚卸し。そこで出た原価率は、本部が出した想定原価率を上回り、かなり高いものでした。営業会議までに、その原因を見つけ、報告しなくてはなりません。

飲み放題が、飲まれ放題になったり、原価が高いものが売れすぎても、原価率は上がりますが、そういうことが原因なら、想定原価率も上がるので、問題は、原価が高いことより、想定原価との差が大きいことです。

「ご飯を多く盛り過ぎていたら、これだけ。」「ロスを廃棄としてあげなかったら、これだけ。」と、チーフと原因を考えます。それでも、その差はうまらない。棚卸しの記入もれもない。原因がなかったら、食材が、すっぽり消えたことと同様なので、ものすごく大問題なのです。

結局、私は営業会議までに原因を見つけることが、できませんでした。他店の店長や上司が、乗り切りかたも考えてくれたのですが、私は、こんな風に報告書を書きました。

「原因は、私には、わかりません。その場しのぎで原因にできることは、いろいろありますが、それが通ったら、これから先も、わからないことを、わからないままにするかもしれないので、わからない事実だけを報告させて下さい。もっと原価のことを理解し、正しく答えられる店長になります。」といった内容で、等身大をキープすることに。

営業会議当日、各店の原価の報告書が、会議資料として綴られていました。書いたはいいものの、やっぱり恥ずかしかったです。会議では、何も触れられませんでした。社長も、それが私の力量と納得したのか、あきれていたのか。

ところが、翌日、事務所から、なんと!想定原価が違っていたと連絡がきました。入力に抜けがあり、それを入力すると!想定原価率も上がって、差が、ほとんど、なくなった!

本当は、喜ぶところではないのですが、助かった!という気持ちでした。すっかり脱線しましたが、これで、上がった原価率を、もどしていく策を練ることに、取りかかっていけたのでした。

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