ホットミルクからカフェラテ
あのとき
私が憧れたあの景色
思い出した
スターバックスでコーヒー片手に
Appleマークのパソコンを広げてカタカタサラリーマン
おしゃれなテラス席でお一人ランチ
すました顔で優雅にスプーンを口へ運ぶ女性
外から見てるだけだった景色
憧れだった景色
あのころの私を”観衆”とするなら
21を目前にした大学三年生の私は今、
あの時私が見ていたワンシーンの中の”主人公”である
隙間時間におしゃれなカフェを見つけ
店内ではなくわざわざテラス席で
サンドイッチをほうばっている
目の前の通りには
いくつかのお弁当カー
デリキッチン ¥500
間をあけて
中華弁当 ¥380
男性のサラリーマンが多い町なのか
次々と中華弁当が売れていく
少し悔しそうなデリキッチンのママ
過ぎ行く人はどこに向かっているのだろう
あっちの方向には何があるのだろう
食べてる時、
思考は半回転くらいしかしないから考えられることはそんなことくらい
・・なんだか少し寒くなってきた
少しカッコつけようとするとちょびっと痛い目を見るんだなあ
今、私は周りをキョロキョロ人間観察しながら
Appleのマークが入ったパソコンをカタカタ
こっちの景色からみる世界は
思ったほど楽しくない
少しだけ孤独
一つ上の階段を登れたと思ったら、
実はなんか苦い
ちょっと憧れているくらいがちょうどいい?
何気ない日の、何気ない感想
自分の「スキ」に素直になりたい、一回限りの人生を生き抜きたいのです。