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エンジンの魅力

2年前、機械の仕事中、不注意で指を切断した。切断、と言っても僕の場合はちぎれかけた指が繋がっていたので不全切断というやつだ。幸い、指先に近い方だった。今はちゃんと繋がっているし、生活に支障はない。指が少し短くなって、第一関節を自分の力で動かすことができないけれど、パッと見ではわからないと思う。

その怪我をした時、もうバイクやサーフィンはできないかな...。と真剣に思った。今となっては「そんな指先の怪我くらいで大袈裟なw」と思うけれど、2週間くらいは結構な痛みがあって力を入れるのも辛かったので、弱気になっていたのだ。

その時に、じゃあ何だったら楽しめそうかなあ?と思って行き着いたのがラジコンの飛行機だった。ラジコンの飛行機には昔から興味があったが、なかなか手を出せないでいた。環境や道具、何よりも技術がないと飛ばすことが出来ない。今までの趣味ができなくなるならば、新しいことに挑戦する良いチャンスかな、と考えていた。

様々な情報を色々と調べてチェックした。
結論から言うと、そうこうしている内に怪我が治ってきてサーフィンも試してみたらできたので、結局、ラジコン飛行機の世界には足を踏み入れていない。
ただyou tubeで飛行動画を見るのは楽しい習慣として残った。

ラジコン飛行機の世界も色んな楽しみ方があるようだけど、僕が好きなのはスケール機が気持ちよく飛んでいるもの。それとエンジン音。エンジン形式も実機と同様にかなり複雑なものまである。

中でも僕が(凄い!)と思ったのはKolmというオーストリアのメーカーの直列3気筒エンジン。230cc(ラジコンなのに230ccもあることがまず凄い)のOHVで音が半端じゃなくかっこいい。アイドリングの音に貫禄があるし、上空で唸る音にも色気がある。レイアウト的にはそんなに複雑ではないけれど、とても表現力がある。

オーストリアはバイクではロータックスというエンジンメーカーが昔から有名だし、今ではすっかりオフロード界の王者になったKTMもオーストリア発だった筈。ただ、そのどちらも性能や耐久性に特化したイメージで、今まで官能性が高いという印象を持ったことはなかった。
そこにきて模型用とはいえ、これだけ表現力の高いエンジンを作るメーカーが出てきたということは、近い将来、オーストリアからハーレーに代わるようなメーカーが誕生するかもしれない。突飛な考えだと思うが、そうなったら愉しいなと思う。
これを積んだマッハみたいなバイクが出たら230ccでも所有欲を満たせそうな気がする。


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