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伏線のある人生のススメ。

新卒採用の繁忙期真っ只中。かくいう僕自身、会社説明会や採用面談に追われる日々を過ごしている。

採用の仕事をしていると、面談を通して、人の仕事観や人生観、将来のキャリアプランなどをたくさん聞く機会に恵まれる。前職でも採用にガッツリ関わっていたので、思い返すと、ここ5年くらいの間で本当にたくさんの人の人生観や仕事観を聞かせてもらってきた。

僕の場合は、ITベンチャー企業で働いているので、若干お会いする人のタイプが偏っている部分があるかもしれないけど、下は18歳から、上は65歳くらいまで、学生も含めて多種多様な業種に身を置く人の、人生のストーリーを垣間見てきたことになる。

一人ひとりにとって、自分自身が「人生」というストーリーの主役であり、主演を務めているわけなんやけど、僕が個人的に「この人惹かれるなぁ」とか「面白いなぁ」と感じる人に、ある共通点があるかも、ってついこないだ気付いた。

それは、人生にたくさんの「伏線」があること。

すでに回収されている伏線について話してもらうのも聞いていて面白いし、その人への共感度合いがとても大きくなる。まさに最近、これが伏線になりそうやなっていうアクションや決断をしている人の話しは、これからそれがどんな風に回収されて、ストーリーを大きく展開させていくんだろうと、その後が楽しみになる。

この「伏線」で大事なのが、一見すると「意味なさそう」に見えることや、当初は「なんでこんな事になった」って感じるような失敗、挫折経験なんかが、後々になって、効果的な伏線になりうること。

映画や漫画、小説でもそうやけど、見え見えの伏線は、あまり意味をなさない。一見すると「価値がなさそうなこと」こそが、物語の時間軸を進めることによって、起伏のあるストーリーを生みだしてくれる。

だからこそ、
 ガムシャラになにかに向き合ってみたり、
 お金や時間を思い切って投資して新しいチャレンジをしたり、
 理屈じゃなくトキメキや直感で大きな決断をしたり、
そんな風に損得勘定抜きで、自分なりの選択やアクションを取ることには大きな価値があると思う。

それが成功したり実を結んだら最高だし、もしすぐにはうまくいかなくても、その「トライ」がちゃんと伏線となって、自分の後々の人生で、思わぬカタチで大きな意味を持つようになるかもしれない。

そう考えると、チャレンジしないことこそが、一番の機会損失って気がするよね。

失敗したりうまくいかないと、どうしても悔しかったり、恥ずかしかったり、情けなかったり、惨めな気持ちになったりしちゃうのが人間ってもんやけど、そこをなんとか乗り越えてこそ、思わぬ展開を生むチャンスを得ることができる。

失敗にめげずに、つまづいた時こそ目線をちょっと上に上げて、就活とか転職とか起業とか仕事とか、自分なりに頑張って人生の伏線を1つずつ増やしているんだと開き直ってみてほしい。

就活生や若手社会人の方とお話ししていると、「早く成長したい」って言葉がたくさん出てくるんやけど、多分これって「自分の人生のストーリーを面白くしたい」ってこととほぼ同義の意味で語ってると思うから、その目標を達成するためにも、ガムシャラにチャレンジして、時には自尊心をボコボコにされながら、人生の伏線を増やしまくろう。その頑張りが後々になって効いてくるから、人生って面白いんだ。

伏線のある人生を、謳歌してやろう。

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