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イギリスの路上で夜を明かした2月のある日。

こんにちは!Rieです。

今日は、留学中に日本から来てくれた友達とイギリス旅行をした際のお話を書こうと思います。

時は2023年2月。かなり寒く、空が暗い日が続く時期でした。
イギリスでの旅を楽しんだ後、友達はイギリスの空港からフランスの空港へ、私はバスでビクトリア駅からパリを経由してアンジェ(留学先)に帰る予定でした。

先に友人をイギリスから送り出し、バスの発車時刻の24時まで博物館に行ったり街を探索するなどしていました。
出発時刻が近づいてきて、ビクトリア駅のバスステーションに向かうと、24時発と書かれたバスを発見。QRコードを準備して名前を伝えます。

ところが。私の名前がないというのです。
私は信じられず再度確認を求めたのですが、やはり無いと言われました。
私は頭が真っ白になり、自分のスマホに届いたメールを確認しました。
すると、出発場所がビクトリアステーションではなく、そこから8km程離れた別のターミナルだったのです!!
実は、"時間"の変更メールは既に2回届いていました。3回目のメールは時間の変更だけでなく、"場所"の変更もされていたことに、私は気づいていなかったのでした・・・

私は絶望し、それでもなんとかバスに乗らなければと必死で方法を考えました。
そのバスにいくら払えば乗れるのか尋ねたところ、80ユーロと言われ(それも現金で)、流石に高すぎた為諦めました。
次に、3台横に停まっている20分後発パリ行きのバスを発見し、検索すると空きがあったので(スマホを指差しながら)「今からチケットを購入するから乗せて欲しい」と必死でお願いしました。しかし、無理だ、もう時間切れだ、と見放され、、、

2月の寒空の下、一晩家無し子が決定しました。(泣)

ビクトリア駅は幸いWi-Fiが飛んでいたので、インターネットを使える環境下にいました。私や友人の経験談ですが、携帯会社によるのか、イギリスにいた間はかなり電波が悪く繋がりにくかった印象です。なのでデータ通信ではなくWi-Fiを使えることは不幸中の幸いでした。

とりあえず駅構内のベンチに向かい、一晩明かす心の準備をしていました。
(近くにホテルはなく、あっても当日にホテルを確保できるほどの財がありませんでした・・・)
しばらくすると、女性の警備員が近づいてきて「もうすぐ閉めるから駅から出てくださいね〜」と言われました。(絶望その2)
この頃、英語を聞き取るのは出来たのですが、フランス語漬けの生活によって英語が全然口から出てこなかったので、「フランス語を話せる方いますか・・・?」なんて聞いていたな・・と今思い出しました。笑
そんなこんなで、2月の寒い中、路上にはホームレスの方が複数いるような状況で駅の外へ出ていくことになりました。

とりあえず駅の外を歩き、安全が確保出来る場所を探しました。
大きな柵がある場所に警備員が3人ほどいて、彼らの頭上にはヒーターがありました。場所によって若干暖かさを感じられるのと、Wi-Fiもギリギリ拾える場所だったのでここに決めました。

寝てしまわないよう、YouTubeで動画を観たり、日本の家族や友人と電話したりしてなんとか堪えていました。
夜が明けるまでの間、目の前で暴動が起こったり、睡魔が襲ってきたり、寒さで足元から冷え切って心が折れそうでしんどかったり。
色々ありましたが、無事一晩乗り越えることが出来ました。
翌朝、予約していたバスでパリに戻りました。寒さと緊張で疲労困憊だった私はバスで爆睡し、アンジェのお家に到着後もたっぷり休みました。

楽しかった旅の最後に起こった<家無し子事件>は、詰めが甘い自分への戒めだったのかなと感じます。思い込みは怖いですね。しっかり確認しなくちゃ。。
とにかく、命あって良かった、と思います。
このような経験をしたからこそ、命あればそれで良い。死ぬこと以外怖くない。と本気で思えるのだと思います。

今回は、イギリスで起こったちょっとこわい話をお送りしました。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
それではまた :)




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