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私が情報餓鬼化から抜けた方法

【問題】情報を処理すること自体が目的となってしまい、本来やりたかったことを見失う

FOMO(Fear of Missing Out)の亜種とでも言おうか、目に入った文章はすべて熟読し100%理解して今後に活用しなければとか、思いついたことはすべてきちんとアウトプットしなければ、という脅迫観念を自分に押しつけてしまっていた。それによって情報を処理すること自体が目的となってしまい、本来やりたかったことを見失うという問題がよく発生していた。


【解決フェーズ1】安心感の確保

自己分析の結果、安心感を確保できていないから”情報餓鬼”化してしまっているのだ、という仮説に至った。なのでまずは自分の安心感を高めていこうと思って、セルフケア系の行動を地道にやっていった。自分がこれをすると安心できるという行動をまとめた「安心リスト」を作って、少しでも不安になっているなと思ったら、その行動を取るようにした。

マイ安心リスト(ちなみに先生からの手紙というのは学生時代にもらったすごいエールの手紙。一生大事にする)

この辺りの話は人によって好き嫌いが強く分かれると思うが、アファメーションもした。ただ、人がいいと言っているからといって盲目的に信じたり取り入れたりするのではなく、自分がいい気分になるものだけを選ぶようにした。

ジャーナリングも役立ったと思う。理想の自分はどんな風なのかを文章にして書き留めておいて、困った時はそれを眺めながら「理想の自分なら今どんな行動をする?」と問いかける。私の理想は「余裕のある人」で、たいてい自問の答えは「理想の自分なら、とりあえず今は寝る」だったので、寝ることをよくした。問題に真正面から向き合っていたら「とりあえず寝る」なんていう選択肢は(それが本当の理想の自分が望んでいる行動であるにもかかわらず)出てこないので、やっぱりジャーナリングの効果は大きい。

【解決フェーズ2】Notionによる徹底的なデータベース化

そうやって安心感を高めつつ、あふれる情報をすべてNotionに集約してデータベース化・アーカイブ化することで、Missing Outの心配に対処していった。

何をきっかけにNotionを使い始めることにしたのかは覚えていないのだが、今はすべてをとにかくNotionに書き込むようにしている。テキスト・画像・リンクなど、いろいろな形式のデータをブロック単位で移動したりタグ付けしたりできる点がとても便利だ。
普段から思考があちこちに飛ぶタイプで、思いついたことを残していくのだがその断片が写真フォルダとメモ帳に分かれてしまい、後日整理しようとすると何のことを言っているのかわからない、ということが多かった。
ところがNotionだと、とにかく1枚のページにテキストを書き画像を挿入して……とインプットを一気にやった後、それらをブロックごとに「やりたいこと」「Twitterのネタ」などに振り分け、それぞれでデータベース化できるのだ。

それでアウトプットがしやすくなった。noteに書くほどのことでもないしと、これまでなら捨てていた内容も、数か月前の断片とくっつけたら記事にできると気づくようになった。また検索機能もなかなか優れているので、とにかくNotionに放り込んでおけば、書き物の途中であれなんだっけとなった時にも、目当ての情報をすぐに見つけられるようになった。

さらに目標の取捨選択ができるようになった

今までメモ帳に箇条書きで貯めていたものがデータベース化できたことで、カテゴリに分けたりいろんな切り口でソートできたりするようになった。今は目標を、優先度・モチベーション・達成にかかる時間で評価して、「今はモチベーションあるから時間がかかってもこれは完了できるだろう」とか「細切れ時間なら確保できるから小さいタスクにだけ着手しよう」とか、優先度以外の観点からも目標やタスクの消化順位を決めている。お陰でいろんなことが回るようになった。
進捗が上手くいかない時はさらに子要素に分解して、少しずつ進められるようにする。Notionであれば子要素の追加も簡単にできる。

まとめ

今の私にとって、目標は達成するためというよりも、「やらないことを決める」ために存在している。
上で紹介したような習慣を続けているうちに、「この本は今読むべき本じゃない」とか「これは流し読みでいい」などの判断ができるようになってきて、ただ無為にブラウザを開いて過ごすだけの目的のない情報収集の時間を減らせるようになった。頭が常に忙しい状態で困っている人は試してみてほしい。

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