見出し画像

ブランドの売却と今後について

近況


2017年より経営しておりましたリリートレーディング株式会社の全株式を2021年末付けで小柄女性向けアパレルブランド「コヒナ(COHINA)」などを運営する株式会社newnに売却し、株式会社newnにジョインしました。
運営していたランジェリーブランドTigerLilyTokyoは株式会社newnでリブランディングを行い、本日よりyeni(イェニ)として再スタートしました。

プレスリリースなど

株式会社newn、リリートレーディング株式会社の全株式を取得 
(PR TIMES)

「TigerLilyTokyo」がリブランディングで生まれ変わり。ブランド名を「yeni(イェニ)」へと変え、9月15日より再始動
大人の女性が自分らしく生きるためのランジェリーブランドへ

(PR TIMES)

ランジェリーブランド「タイガーリリートーキョー」がリブランディング
(FASHIONSNAP.COM)

「コヒナ」や「ミスターチーズケーキ」を手掛けるnewnが「タイガーリリートーキョー」を運営するリリートレーディングを完全子会社化
(SEVENTIE TWO)

応援してくださっているお客様へ

TigerLilyTokyo(タイガーリリートーキョー)は2017年に「現代を生きる強く美しい女性のためのクローゼット」として、私、九冨 里絵(くとみ りえ)により、どの企業にも属さない独立系インポートランジェリーセレクトショップとして誕生しました。

その頃はまだバストは分厚いパッドで丸く盛ってみせることが正解で、おしゃれな下着は勝負下着と呼ばれ、デートなど特別な日に異性にみせるために着るものだと思われる風潮がありました。

そんな中でノンワイヤーやパッドなしのおしゃれな下着を「自分のために着る」という考えへの理解を得ることは大変難しいことでした。しかし、TigerLilyTokyoを応援して下さるお客様の口コミから、少しずつ伝わっていったように感じます。私は常々、自分や周囲の女性たちが抱えてきた窮屈さを未来を生きる人たちが感じなくて済む世界を作りたいと思ってきました。

それは単に「美しい下着を作って販売したい」という気持ちではなく、「誰もが自分らしく生きるために世界を変えたい」ということでした。世界を変える強さをもったブランドを目指すために、経営体制の変更やリブランディングの必要性を感じるようになったため、新しい船に乗り、ブランドのイメージを一新することを決意しました。

これからも決して変化を恐れず、誰かの人生が少しでも豊かになるような商品づくりに努めます。

今後について

はじめての起業は資本政策と経営戦略において後悔が多くあります。もっとできた、やらなければよかったと考え出せばきりがありません。

ただ「自分が10代の頃に感じていた下着の窮屈さを後に生きる人たちが感じなくて済むように」という目標においては、やってきたことに後悔はなく、一定の成果を得られた実感があります。
今やノンワイヤーブラを知らない女性はほとんどいなくなり、下着の選択肢はありすぎるほどになりました。

美大を出て、イタリアの職人へ仕様書をFAXするようなガラバゴスな職場を経て、起業をして、資金調達をして「IT」と「スタートアップ」を知りました。どちらにも片足ずつ入れたような働き方をしてみて、これからはそのどちらもやってみたいと思いました。

今後は商品の品質も、ビジュアルも、オンラインショップでの体験も、SNSでのコミニケーションも、全てが機能的で物語性のある、ものづくりとインターネットが美しく交わるブランドが求められるはずです。そして、newnはその集合体になっていくのだと思います。

ブランドは売却しましたが、今後も当面株式会社newnでディレクターとして、ブランド運営に携わります。
「誰もが自分らしく、豊かに生きることができる時代をつくりたい」という願いを込めて、今後も健やかなブランド運営に努め、長く皆さまのお役に立てるブランドにしていきたいと思います。

九冨 里絵 Instagram / Twitter

本件に関する記事

newn ランジェリーブランドを始動、オンラインでの買いやすさを追求、豊富なサイズ展開で(通販新聞 2022年9月22日)

newn 下着のD2Cブランドを傘下に、自社開発に限定せず領域を拡大
通販新聞 2022年9月22日)

一人ひとりの女性に寄り添った下着。「TigerLilyTokyo」リブランド(マイナビウーマン 2022年9月20日)

ニューンが「タイガーリリートーキョー」運営会社を買収( 繊研新聞 2022年9月16日)

ランジェリーブランド「タイガーリリートーキョー」がリブランディング(FASHIONSNAP.COM 2022年9月15日)


いただいたサポートは執筆のためのリサーチ費用に充てさせていただきます。