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【暦の上では..30】「小満」を味わう

草木が茂り、
あたりが満ちはじめる頃、小満。

陽のエネルギーは日に日に増し、
暦の上では夏になり
だいぶ日が過ぎました。

日差しもすっかり夏。
雲も高さを増して
雲からも夏を感じます。

日が伸びて仕事帰りに
空を見上げるのが毎日の日課に。

職場を出ると
沈みはじめたまぶしい夕日が。

30分の電車通勤を終えて
家路に向かう途中は日没後の夕日が。

夕日のはじまりと
夕日の終わり。


どちらも味わえるのは
この季節ならでは。

地球上から見ると
昼の顔と夜の顔を持つ太陽は
神秘的だなぁと感じます。

そして小満の頃は
満ちあふれる陽の気に誘われ、
気持ちも外へ外へと向かう季節。

ついつい前のめり気味で
オーバーペースになりがちだけど、
心と体を休めることをお忘れなく。

+。* 暦を味わう *。+

自然界とのつながりを意識したい!
暦を意識して暮らすことで、体や心を季節と調和させたい!
自然の恵みに感謝しながら、移ろいゆく季節を感じたい!

今回は「小満」をいろいろな角度から
みていきたいと思います。

■紫陽花

今まさにシーズン
まっただ中の紫陽花。

色もまちまち。
種類もまちまち。

呼び方ひとつとっても

花が咲いた?額が開いた?
紫陽花が開いたが無難?

いろいろ惑わすあたりが
紫陽花っていいなーと感じます。

何色ともいえないグラデーション

開いたばかりのガク
トッピングのようなツブツブの花

どちらもかわいい

こちらも5月中旬
硬い感じがフレッシュ

濃い紫も..

ピンクもかわいい

どれも好きだけど

ほんのり淡い色が混ざっている
紫陽花に一番そそられる

--

紫陽花シーズンはまだ続くので、
後半戦も楽しみたいと思います。

■水鏡

梅雨入りも早まり、
雨の日が何気に多かった5月。

雨に打たれた地面や
水溜まりにうつる景色を
たくさん楽しむことができました。

子供の頃、好きだったこと。

祖母の部屋にある
鏡台の三面鏡を開き、
左右無限に広がる景色を眺めること。

合わせ鏡は霊を呼ぶ
と言われたりもしますが、
当時そんなことはつゆ知らず。

そして置き鏡は床に置いて
恐る恐るのぞき込む。

和室の天井が幾重にも重なり
吸い込まれそうー

怖いけど好奇心の方が上まわり
無限に続く鏡の世界を
楽しんでいたことを思い出します。

無限鏡と同じような感覚で
心そそられるのが水鏡。

こっちの世界と
あっちの世界。

目に見える世界は陽で、
水面に映る世界は陰。

対のはずだけど、
不完全なところもなんか好き。

雨の日はついつい
地面に反射する世界を
探してしまいます。

六本木ヒルズにあったオブジェ
エマニュエル・ムホー作
「100色の記憶」

東京タワーも高層ビルも
うっすら反射

また来たいと思えるから
不完全でいい

5月の台風

--

雨の日の楽しみ方の一つ、
水鏡。

雨の日や雨上がりの日に
突如あらわれる景色を
これからも楽しみたいです。

引き続き暦へのアンテナを高めて
移ろいゆく季節を味わいたいと思います!

*参考文献


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