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心を保つ

元旦から、災害と事故があり、心が落ち着かない正月を過ごしています。被災された方が一日も早く穏やかな生活を送れるよう祈っています。

東日本大震災が起こった時、私は海外に住んでいました。日本のテレビ番組を見ることができる環境だったので、毎日伝えられるニュースにいたたまれない思いになりました。

原発がどうなるかわからなかったので、帰るところがなくなるのかもしれないという不安と同時に、苦しんでいる人たちが大勢いるのに、自分は余震や原発の影響がない安全な場所で、美味しいご飯を食べ、温かい布団で寝ている…。不安よりも申し訳ないという罪悪感の方が大きかったのです。

子供の終業式では、まだ家族と連絡がとれていないという先生もいて、涙涙の式でした。春休みに被災地から離れている実家に帰省すると、母も罪過感に苛まれ化粧をする気も起きないような状態でした。

災害が起こると、遠く離れていても体調に影響を受けます。心が弱っていて普段から「自分は役に立たない」などと思い詰めている人は、さらに自分を追いつめがちです。

一般人の自分に、今の時点でできることと言えば、被災した方々の気持ちに想いを馳せることと募金くらいしかありません。心の状態を悪くしないように、元気でいることが、被災地にも自分にも大事なのではないかと思います。辛くなる時は、少しニュース番組から離れることも必要です。

元自衛隊芸人・やす子ちゃんは「今回の震災時に一般人にできる事ってなんですか?」という質問に、「日常を送れる方はいつも通り日常を楽しむことですかね!あとは募金とかでしょうか…自家用車で支援をしに行くと道路が混み、緊急車両の邪魔で助かる命も助からなくなるので、今皆がいる場所で精一杯日常を生きるのが大切かもですね…!」と回答したというニュースを見ました。

私はNHKのBSプレミアムをこよなく愛していました。昔の朝ドラの再放送と今の朝ドラの他は、火野正平さんの自転車のこころ旅、岩合光昭の世界ネコ歩き、世界の山小屋の番組などが続き、朝の時間をほのぼのと過ごすことが心の安定剤になっていました。

最近チャンネルが統合して、朝ドラの前はワールドニュースになってしまい、そうするとどうしても戦争のニュースも目にして悲しい気持ちになってしまいます。

嫌なこと悲しいことをすべて遮断する必要はないと思いますが、心から安心できる時間があると心のバランスを保ちやすいです。現実に戻る時はスイッチを切り替えるような感じで、何事にも必要以上に感情移入しすぎないことも心を守るためには大事です🍀

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