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自分に自信が無いエンジニアこそ異業種と交流した方が良い

世間一般で見れば二流で充分です

 私自身、ITエンジニアとしてはせいぜい二流どまりです。謙遜けんそんではなく事実です。技術職なんてのは上には上がいるのでどこからが一流かは非常に難しいですが、替わりを探せばまあまあ見つかる程度なら二流だと思います。

 ただし、業界の中では二流どまりでも、世間一般の、仕事でパソコンは使うけど業務マニュアルにあること以外はとてもできないというような人たちから見れば充分「ITに詳しい人」です。その人たちが悩んでいるようなことはたいてい即答できるか、知らないことでもちょっと検索すれば解決できます。

 そんなもん、今どきネットで検索すればわからないことでもたいてい出てくるやん、というのはIT業界にいる者の言い分です。確かにたいていのことは載っているけど、読み解いて操作できなければ結局できません。業界では二流かそれ以下であっても読み解けるから解決しているのです。

自分に自信の無いエンジニアは業界外の人と交流しよう

 仕事の成果が今一つで、異性にもモテないエンジニアは、

「自分なんて何のとりえも無い。」

 とひどく自虐的な人が多いです。私もその一人でした。

 ですが前述のとおり、並みのエンジニアは世間一般でみれば充分「ITに詳しい人」であり、その「詳しい人」に手を貸して欲しい人はたくさんいます。

 なので、自分に自信が無いITエンジニアこそ、思い切って業界外の人と交流して色々と活動し、その中で自分のIT技術を活かしてみるのが良いと思っています。

「自分程度の技術では期待に応えられなくて失望させてしまうかもしれない…。」

 などとやる前から逃げるのはもったいないです。できる範囲でやっていけば良いですし、仕事以外の場所で求められた方が案外やる気が出て、結果的に腕が上がることも多いです。そうすると気持ちが上向きますし、視野が広がって思わぬところで仕事の成果が上がります。

 これは実際、私がこの2年ほどでやってきたことです。IT業界ではまだまだ二流どまりでも、横幅は各段に広がりました。究極的には、ITで頭打ちになっても異業種で何とかやっていけそうな気がします。

 「自己肯定感を持て」と言われてもどうすればいいのか。その為の一つの方法として、視野を広く持って自分にできることを見つけていけば良いのではないでしょうか。

業界外の人に合わせる配慮も必要

 ただし注意が必要です。高度な技術を見せようとして求められている以上の複雑なことをやろうとしたり、専門的な説明をまくし立てるようなことをしないように気を付けて下さい。

 そういうことをすると「これだからオタクは…。」と嫌なレッテルを貼られてしまい、開きかけていた「機会の窓」が固く閉ざされてしまいます。

 むしろそういうのは、極めて高い技術を持つ一流の人ほど陥りやすい気がします。助けを求める人の気持ちに寄り添うことが大切です。そしてそれができる人はきっと、自分で思っているより魅力的な人です。