ユーミンと松原さん

友人がユーミンの「時のないホテル」の一曲を挙げた投稿をしていて、
なかば小っ恥ずかしい黒ならぬ灰色歴史なのかもしれないが、
同アルバムの「5㎝の向こう岸」という曲を、高2のときに人前で演っちゃったの、思い出した。

ユーミンの小説のような歌詞と甘くタメのあるメロディは今聴いても最高。
一つ上の先輩の卒業コンサートということで、もちろんベタに「卒業写真」なんかも演ったのでした。ははは。当方ピアノ&ボーカル。

のちに、働いてるお店で、この曲のあのいかしたギターを弾いた御方に出逢えることになるとは…高校生の私に教えたい!
ユーミンをめっちゃ聴いていた80年代、どのアルバムにも曲に寄り添った深い音色のギターが鳴っていた。
松原正樹さんの音だ。

これまた大好きなアルバム、「リ・インカーネーション」の内ジャケットの写真には、笑顔の松原さんや今剛さんがいる。お二人とも蠱惑の音色を響かせていたけれど、私の中では松原さんは包みこむ柔らかさ、今さんはエッジの効いた艶、というイメージで、どちらも大好きだった。
コクとキレ、と捉えていたかもしれない。
その松原さんの「魔法の手」を間近でみてきくことができたのは、今となっては僥倖というしかない。

12連勤の予定だったが、今日は思いがけずお休みをもらえるという。
私なりに頑張ったこの10日のご褒美と甘えて、今日は懐かしい80年代ユーミンをレコードで聴きまくろうかな。30年もののサンスイのミニコンポ、まだプレイヤーは生きてくれているのだった。
「A面4曲め!」「B面最初の曲!」みたいな、コンセプトアルバムという世界を刷り込まれた頃の聴き方で、ゆっくり珈琲を淹れて、
46分の至福を56分ならぬ五臓六腑に染み込ませよう。


https://youtu.be/UKcSz1XhDFU

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