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テレビで犯人の耳を見るたびに思うこと

TVニュースで、事件を起こした犯人が警察官たちに腕をつかまれ、パトカーで警察に連れて行かれるシーンをご覧になったことありませんか?


あの犯人の顔を見てると
彼の耳もつい凝視してしまうのです

え?変わった趣味ですって?
いやいや、そんなんじゃないんです

なんか犯人の耳を見ているうちに
彼の母親の姿が目に浮かんでくるのです

もちろん、その犯人も彼の母親も
私の知り合いではありません

なのに
なぜか犯人の母親のことが
気になってしまうのです

彼の耳
母親が腹を痛めて産んでくれたからこそ
顔の脇にバランスよくついてるんだなあって

それなのに
そんな立派な耳を母親につけてもらいながら
どこで道を間違えて犯人になってしまったのよ!

そんなことを考えてしまうのです

かなり大げさな表現かもしれませんが
彼の耳が
まるで泣いているように私には見えてしまう
まるで彼の母親までもが泣き叫んでるように

実際のところは
耳が泣くわけでも
何かを語るわけでもないのにね

それは単なる私の妄想か思い込みであって
それ以外の何ものでもない

でも
テレビ見てる私は犯人に向かって
「このおバカさん!お母さんに心配かけて!」

心の中で
そのやり切れない怒りを露わにしてしまうのです

しかも
その犯人の名前がいつも
ものすごく素敵だからこそ
怒りがさらに倍増してしまうのです

きっと彼が生まれたとき
親は狂喜乱舞しながら
彼の将来を考えに考えて
希望を託して名前を付けてくれたのでしょう

そう思うと
なおさらいたたまれない気持ちになってしまうのです

いや、だからといって
犯人には決して同情はしません
自分が犯した罪は償ってしかるべきです

ただし
いつかおのれの犯した罪を全て償い
また「娑婆の世界」に戻れたのであれば

この世でたった一人の
彼を産んでくれたお母さんに
何かしてあげて
必ず何かしてあげてねって
つい手を合わせてしまう私がいるのです 

オーバーですよね.…..

もしも私が
犯人と会話する機会があるとしたら….あなたはもう充分親不孝をしたんだから
くどいようだけど
たった一度でいいから
お母さんが喜ぶことを
何かしてあげて!

テレビの中の犯人の耳に向かって
本気になって語りかけてる私って...
フフ…
こんな変人そうそういませんよね?
ま、1人くらいいてもいいか....

ということで
ついつい熱くなってしまいました….

世の中がいつの日か
平和になることを祈りつつ....
みなさま、おやすみなさい....


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