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囁きお爺様のモロ本音に実習生も笑う

80代男性 外科手術入院 + 両足の対麻痺

普段は老人ホームに入っておられ車椅子での生活スタイル。外科手術も無事に終わり食事・リハビリの提供のタイミングとなり初ご対面した患者様。

当時は学生付きで手抜きできな…身が引き締まる思いのわたくし、
理学療法士のかっこいいところを見せ未来に希望を抱かせなければいけないという使命に燃えておりました。

対麻痺とは両下肢の、対称性の運動麻痺(筋力低下)のことであり、歩行障害として現れる。その意味では本来、症候を指すが、家族性痙性対麻痺のように、病名として用いられることもある。

今日の臨床サポート様HPより

完全に麻痺しているわけではなく、足首を絶妙な角度で維持できないためまっすぐに起立しているのが難しいお爺様。足裏に体重をまっすぐかけて差し上げると立てるのでそのように支援をして車椅子まで誘導したりしておりました。

さてさて、昼ご飯前だし食事セッティングも終わったし帰ろうかなぁ〜と思った時、お爺様がチョイチョイと手招きするので「どうされました?」と顔を近づけました。お爺様が両手で輪っかをつくり自分の口にあて小さめの声で、


お爺様「わし、エロいの好きやねん♡」


囁いているはずなのにお部屋に広がるカミングアウトに学生たまらず「ブッ!」と噴き出す。満面の笑みにドヤ顔のお爺さま。周りにナースいなくて良かったよ!!


私も理学療法士としてバシッと言わなければならない!
両手で輪っかをつくり自分の口元にあて、お爺様のお耳に一言



私もです!




ああ、今日も心は平和だ。
あの日の昼ご飯何食べたっけな・・・。

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