iPadにかじりつき一気読みした マンガ傑作
濃密で壮大な物語をいただいた後の満足感には
形容しがたいものがあります。
昨晩、軽い気持ちで購入済みのマンガを開いたのが間違いでした。
そこからずんずんとその世界に引き込まれ、気づけば3時、4時、6時…
読んでも読んでも飽くなき欲求
続きを知りたい!
彼はどうなるの?あの人とあの人の関係は!?
せつなーい!!たまらーん!!そして深ーい!!!
欲求のままにむさぼり読み続け、気づけばこんな時間・・・
そして、放心…
あぁ…すごかった。。
先生が「少女漫画のある一つの到達点」とおっしゃったのもうなずける。。
――読んだのは、
日渡早紀先生の「ぼくの地球を守って」
です。
少女漫画を避けていた私
実は私は、少女漫画を今まで避けておりました。
なぜかというと…
主人公だけがやたらイケメンに囲まれ
ちやほやされるという好待遇が
いや、ありえんやろ(笑)脳内お花畑かい!
そんなんだから男子に負けるんじゃい!
と思っていたのです^^💧
現実と乖離しているというか…
(けれど、なぜそうなってしまう少女漫画があるのか、先日のMANZEMI講義の中でその謎が解けました✨)
それにやはり、よく見聞きするメジャーなマンガには
少年漫画が多かったというのもありました。
より多くの人が知っているものに価値があるのだと思っていました。
やはりどこか自分の中に、
「負けたくない」
という気持ちが大きかったのだと思います。
少女漫画のここがすごい!
私と漫画との初めての出会いは少女漫画
少女漫画を嫌っておきながら
私が生まれて初めて読んだ漫画は少女マンガでした(笑)←おいw
それは、中学受験に向けて塾通いしていた私に母が買ってくれた
中学受験マンガ「Fight!」
でした。(ネットで画像探したけど出てこない。。涙)
2巻か3巻完結で、この「Fight!」しか家にマンガがなかったので
勉強に飽きてきたなーと思ったら(他に手軽な遊びもないので)
とりあえず「Fight!」を読む。みたいな感じで何度読み返したかわかりません。
初めて買ってもらった漫画だったから、
それだけでうれしかったというのも、きっとありますね。
基本となるストーリーもよかったのですが、小学生当時は理解できなかった不倫とか大人側の複雑な人間ドラマも描かれていて、その人間の相関関係をセリフの文脈から読み解こうとしたりと、いろんな楽しみ方ができました。
中学受験勉強の合間の支えになっていたと思います。
油断させておいて、気づけば沼
「Fight!」もそうでしたが
少女漫画は、心の描写がとても繊細で
かつ、人間関係がより複雑です。
最初、「どんなもんかいな」とナナメな感じで読み始めても
気づけば、ぐんぐんと人間ドラマに引き込まれ
人間関係の複雑さも気にならなくなるくらい、続きを読む手の歯止めが利かなくなります。
あと、物語の設定もより一層自由な感じがいたします。
角ばっていないというか、あ、そういうのもあり・・・?と思っているうちに気がづけば物語に引き込まれているような感じです。
ある意味で、現実に近いようであり
けれど、やはり現実ではなくて。
その絶妙な距離感が、ハマるのかな~
風の時代に突入し、女性性の時代と言われていますが
これからはもしかしたら、少女漫画が主流になっていったりして…?
なんてことも思いました。
細やかな心情描写・美麗な線
そうそう、話を戻します。
「ぼくの地球を守って」ですよ!
これは、MANZEMIの喜多野先生にお勧めしていただき
ちょっと気になったので読んでみたのですが!
もう、引き込まれ引力がすごかった!!!
ちょうど今月1月23日まで「ぼくの地球を守って」1~2巻が無料で読めるキャンペーンをあちこちでしていたので、
とりあえず最終巻まで買っておいて、
夜寝る前に、なにげなくiPadを開き、読み始めたのですが…
気づけば、朝日が昇りし AM7:00 でした(笑)
深いテーマ
ただの恋愛マンガと大違い
「ぼくの地球を守って」には深いテーマが色々と隠されています。
登場人物それぞれから見た世界
一人一人がそれぞれに対して抱く思い
個々人が抱えた悩み―
ネタバレになってしまうのでここでは言えないですが
舞台もなかなか感慨深いものがあります。
さらに、これはMANZEMIの先生にお聞きしたのですが
この物語は前世の罪を現世で償い
新しい自己を獲得していくストーリーなんだそうです。
罪を償い、とは知らなかった!
それぞれのキャラクターにそれぞれ、罪があるのですが
それを償っていくと。
最近、数多く作品が生まれている転生モノとひと味違い、
生まれた先が現世であること
そして前世の罪を受け入れながら乗り越えていくところなどが
この作品をより深く、感じさせるような気がしました。
ちょいちょい入るギャグ(笑)
ストーリーの中でちょいちょいギャグも入れてくるのがさすがだなと感じました(笑)
あ、聖闘士星矢お好きなんだなとか
これは北斗の拳かなとか
どこかで読んだ、
(それこそ中学受験のときの国語の文章で読んだ気がします)
手塚治虫先生の文章の中に
なぜヒョウタンツギを登場させるのか?について
書かれたものがありました。
それはたとえシリアスな中にあったとしても
「これはマンガですよ~」と
現実に引き戻すためだとか。
所詮マンガ、されどマンガ。
入り込みすぎないというか、ちゃかすというか
所詮マンガでございます、ということらしいです。
「ぼくの地球を守って」のところどころにちりばめられたギャグも
もしかすると、
深刻になりすぎないように、あくまでマンガでありますから。
という日渡先生の配慮なのかもしれません。
それぞれの視点から見た世界が生むストーリー
話の続きが読みたくなるのはやはり「ミステリー要素」「謎」です。
これはどういうこと…?
あぁこういうことか!
けれど読み進めていくと、あれ!?という展開になり
人物の評価が二転三転するのです。
いかにも主人公然としていたキャラクターが
悪役っぽくなったり。
いかにも悪役で憎たらしい!と思っていたキャラクターが
実はものすごい悲劇の持ち主だったり…
これって現実にもよく起こることですよね~~
非常に楽しく振り回され
最後までひとっとびに読んでしまいました
くぅ~こんなの描けるようになりたいぜ!(≧q≦)
丁寧に回収された伏線
読後感が気持ちよかったのは
やはりちりばめられたミステリーが
きちんと回収されていたからだと思います
あ、これ、確かダイブ最初の方にあったあれか?
というのが最後に効いてきたり。
主人公が最後に覚醒するって言うのも結構面白い要素だったかもな~
まだ読まれていない方は一読の価値ある作品です✨✨
読後感
満足感ともいえない、達成感ともいえない、
すがすがしい…というわけでもない…
でもなんだろう、この満ち足りたような感じは…
あ…充足感・・・
そう、これが一番近い感覚かな!
超大作を一気に読んだ達成感もあったのかもしれませんが
なんでしょうね…
かの深いテーマを美麗な世界観で表現してくださっていて
なんだか非常にもう、、、充足感でした(笑)
「ぼくの地球を守って」を皮切りに
転生モノというジャンルが切り開かれた、ともいえるそうですよ
一つのジャンルを作ったというのは、すごい作品ですよね!
私だったら…
「ぼくの地球を守って」は
日渡先生が「東京タワーと月って絵になるよね…」と感じたところから
お話を広げて生み出したストーリーらしいです
東京タワーと月…
そこからあの壮大な物語を…!?おいおいマジか
これぞ天才💧💧
感服いたしまし候です💧
私が似たようなテーマでお話を作るとしたら
どんなお話にするかなぁ…
今ならスカイツリーと月でしょうか…
私が作ったらギャグになりそうやな(笑)
ちょっと考えてみようかな(笑)
とても芯に染み入った作品でした。
出会えてよかった✨✨
編集後記
非常にとっ散らかった文章となってしまいましたが
少女漫画の傑作「ぼくの地球を守って」の感想でした✨
いや~少女漫画、すごいですね。
そうそう、今年の年末年始に初めて聞いたのですが
私の母はマンガ雑誌を買ってから出社していて、
毎週発売されるのがひとつの楽しみだったそうです
どちらかというとマンガと距離を置いているように見えていた母だったので、そのエピソードを聞いて、なんだかちょっと嬉しく思いました♪
子どもの手前、もしかしたら抑えてくれていたのかもしれませんね。
年末年始もたくさん映画を観れたので
感想や解析などを書いてみたいと思います。
それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました✨✨
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