君とアバンチュール

束子さんの冬の情景とてもよかった……。

きっと一瞬の出来事なのに。こんなに綺麗に表現できるんだなあ。
難しい漢字もありましたが、勉強になる。コピペで簡単に検索できるので本当にありがたい時代です。

さて。とりあえず、私の番。

今回も書くのきつかった。
いや、書くまでがきつかった。
その辺の話は最後に書き殴ります。
言い訳がましいけど、言い訳するタイプの人間です。

*****

君があまりにいい匂いをさせるから。
僕はたまらず追いかける。
背中に触れた瞬間、逃げられて。
絶対に逃したくないと、必死に捕まえる。
ねえ、だめかな?
もういいでしょ?
君を捕まえたら上に覆いかぶさって、絶対に逃がさない。
抵抗しても無駄だから。
ねえ、お願い、ジタバタしないでよ。
抵抗するのに疲れたのか、背を向けてくるりと丸くなる君。
大丈夫だから、心配しないで。
絶対に優しくするからね。
そっと隣に寄り添って、背中を撫でてやる。
転がされているのは君なのか僕なのか。
だけど、こんな時間も悪くないんじゃないか、なんてね。
出会えたことが運命だから。
もう少しだけこうしていようよ。

*****


お題は『ダンゴムシを主人公にお話を作る』でした。
書いといてなんですが、なんやこれ。笑いがとまらん。

私、谷川俊太郎の『生きる』とか、まどみちおの『くまさん』が好きで、最初お題を見たときは小学生にも読んでもらえる詩のような感じに出来たらいいなあと思っていました。それにしてもダンゴムシのことを知らなすぎる……と思い検索していたら、どうにも、その──気持ち悪くて。
大人になればなるほど、虫がダメになってる気がする。
あまりにダンゴムシを見ていたら、なんか尖った書き方をしたくなってきて。気が付いたら求愛行動を調べていました。いや、なんでこうなった?
ダンゴムシ自体もなんですが、この話の主人公であるダンゴ・ムシ男も気持ちわる……と思いました。自ら書いておいて。

でも、物を書くときはまず調べなきゃいけないんだなって基本中の基本みたいなことを久しぶりにした気がします。内容や出来はともかく。きっと束子さんはそういうことを学ばせたかったんじゃないだろうか。知らんけど。

そんなこんなで、束子さんへの次のお題です。
『料理を一品完成させる』
これです。お好きに解釈してください。楽しみにしています。

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