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商業出版する方法#24〜他著書を批評している場合ではない。

ビジネス・実用書出版プロデューサーの
渡邉理香です。

これ「やっちゃう」「言っている」と、
「あー、出版できないなあ〜」
てことになります。

それは何かというと・・・

人の本をやたら批判したり、それに類する言葉を思わず連発したりする、という行為です。

私も様々なステイタスをもった「出版したい!人」に出会ってきましたが、
まあご他聞にもれずそういう発言をしてしまう方ほど、なかなか著者への道は遠いかな、と思います。

著者として活動する人って、そんな「他人軸」ではないのです。

競合としてクールに他書を調査する」は全然ありですが、

・「〜の本はくだらない」
・「あの本に書いてあることは違うし、あれはダメだ」
・「なんか・・・変な本いっぱいありますよね」
・「あんなのでは、解決にならない。あんな本がでてるなんて・・・」
・「◯◯の本で言ってることって、実は違うんですよ」
・「〜ってタイトルの似たような本いっぱいあるけど、どうなの!?」

こういう、他の本を批判的な発言をする方やケース・・・わりといらっしゃるんですよ。

それも無意識に口をついてでていることが大半なので、余計に厄介です。

そういうのを聞くにつれ、おもわずこう問いたくります。


「なるほど。ではあなたはそんな著者や本に負けない、超完璧ですばらしく、絶対ベストセラーになる売れる本を書けるってわけですかね」

「へー。じゃあ、そういった本を凌駕するコンテンツをぜひアウトプットしてくださいよ。超絶!期待しています」

と。

こちらも「人が悪くなる返答をしてしまう」ワケです。
(イヤになっちゃいます)

まあ、もうちょっとオブラートにつつんだ形で逆問いかけするコトもありますが、でもそれをすればしたで、おおかたの人が

「いやあ〜、どうかな・・」とか
「うーん、そうですね・・・」と

途端に尻込みや迷う言動をし始めます・・・。

で、ですね。

結局そんな感じで他書や他の著者を批判したり、論評したり、ダメだし発言したってなーーにも始まらない、ってコトです。
 

こういう発言をされる方は、まだ全然著者としてのマインドにはいっておらず完璧な「消費者マインド」です。

著者マインドになっている人は、まあ余計なことは考えていないし、「あの本は良かった」とリスペクトこそすれ、他の本を蹴落としたり貶したりする
発言はほぼないんですよね。
はい。これ不思議ですが本当に・・・。

あとは「まあ、そういう本もありますが、私はその本の内容と〜の部分が違っていて・・・新たに◯◯という点でサービスをやって実績としてあるので、そこを主要ポイントとして企画をたてたいわけです」

・・・
と「(類書や類著者との)違い」や「自らのオリジナルの切り口」を冷静に考えて伝えられるだけなんです。

謙虚といえば聞こえが良いのかも。でも謙虚というより、他の人は他の人、他の本は他の本。自分は自分。という考え方ですね。
比較したり、評論したりもしない。

自分と読者との関係性にのみフォーカスし、自らの発信(ビジネス)と社会(顧客)とどうコミュニケーションをとっているかのみに意識が集中していると感じます。
 
他人軸状態なのって、発言や仕草ですぐに編集者は見抜きます。

何万人と著者候補に当たる人と会ってきているし何百・何千と著者を担当しています。要は、あなたが考えている以上の数の人にあってきている。それが編集者でもあるのでファイリングされるんです。

著者ってそういう意味でも「人間力」が完璧に問われてくるとも思いますね。

>文章がうまいからとか、
>稼いでいる経営者だからとか、
>頑張っているからとかで
商業出版できるわけでは・・ないです・・・。

やはりビジネスやメンタル・生き方を含めた学びを深め、アウトプットとコミュニケーションを繰り返しいかに「人間力」を研磨しているか…、
につきるのではないかな、と考えています。

商業出版はご自身のビジネスツール「のための本を出すこと」ではないです。(それだと電子やオンデマンドで十分です)
少なくとも「世のため人のため」、有益な情報を伝播させ、良い方向へ導くリーダーとなることが一つの要素にはなります。

繰り返しますが「本を出す」ではなく「著者としてどう社会的orオピニオンなリーダーになっていくか」を整えて活動を行うほうが極めて成功しやすいと断言していいでしょう。

なにか参考になれば幸いです。

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