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【読書おすすめ】仕事にしばられない生き方(ヤマザキマリ)

これは前著「国境のない生き方」に続く随筆のようです。タイトルどおり、次々と貧乏や挫折に苛まれながら、働き方を柔軟に変えて生きていきます。生き抜く事に、がっぷり四ツ、といったところか。

テルマエ・ロマエの大ヒット後、これで安泰かと思いきや、そこからも漫画家を辞めたくなることの危機にも見舞われています。読み終えて人生万事塞翁が馬、という言葉が浮かびました。

どうも前作とは違って、ライターさんによる文章なんじゃないか?というテイストの違いは感じるけど、内容的には励まされるものが大きかったです。私達ってよりよく稼ぎ、よりよく生きることに懸命で学んでいますよね。でも、彼女が例に挙げている『アリとキリギリス』キリギリスでもいいじゃないか、という気がしないでもありません。

ちなみにキリギリス、原作ではセミで、アリから食料を分けてもらえず野たれ死にするそうです。そして、こう言い残すのだと。

「歌うべき歌は歌い尽くした。私の亡骸を食べて、生き延びればいい」

私もどう転んでうまくいかなくっても、せっせと人の体を揉んで喜ばれて、日銭を稼ぐことはできるんだわと思ったら、なんだか背中が軽くなりました。


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